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2025.01.27

マレーシア化粧品市場とトレンド:月間3700万クリックのEC売れ筋も
▷▷ Shopeeでアカウント申請してみる! 成長を続けるマレーシア経済。なかでも、化粧品市場は海外からの参入が多く、今後もさらなるビジネス拡大の可能性を秘めています。 本記事では、マレーシアの化粧品市場の現状と今後の可能性を解説。また、東南アジア圏で最大規模、さらにマレーシアで最もクリックされている越境ECサイトShopeeの売れ筋データも参考にしながら、マレーシアの化粧品市場への参入のポイントを探ります。 本記事では、現時点のできるだけ正確な情報提供を心掛けておりますが、国際情勢や各国の法規制の変更などにより、今後何らかの変更が生じる可能性もあります。利用者は各自、最新情報を確認するようにしてください。 Shopeeおよび執筆者は利用者の確認不足によって発生したいかなる損失に対しても責任を負いかねますのでご了承ください。本記事で提供している情報は、利用者の判断・責任においてご参照ください。 成長中のマレーシア市場、注目の化粧品は? マレーシアの化粧品市場は、同国の経済成長とともに拡大を続けています。マレーシアはASEAN諸国のなかでも国民1人あたりのGDPが比較的高く、シンガポール、ブルネイに次ぐ第3位。2022年には国民1人あたりのGDPは13,000USドルを超えました。 またマレーシアの人口における若年層の割合も高く、人口の年齢中央値は30.4歳(2022年)。高齢化が進む日本とは対照的に、マレーシアでは若い消費者が市場の大きな割合を占めており活発です。 急拡大するマレーシアの化粧品市場 マレーシアの化粧品市場(スキンケア、ヘアケア、カラーコスメ、バス・シャワー製品など)の規模はで2019年に100億リンギ(約3,070億円、@30.7リンギ)を超え、2021年には113億リンギ(約3,469億円)となりました。その成長も著しく、2017年〜2021年における化粧品市場全体の年平均成長率は5.7%を記録。なお、2016年と比べると2021年には化粧品市場は31.6%も拡大したことになります。 こうした好調な経済成長を背景に、マレーシアの化粧品市場は今後も成長が見込まれています。2026年にはマレーシアの化粧品市場規模は187億リンギ(約5,740億円)、 対2021年比で65.1%伸びるのではないかという予測もあります(ユーロモニター・インターナショナル)。 また、富裕層の増加にともない、高価格帯のプレミアム化粧品の需要もさらに高まるのではと予想されています。 販売総額が特に大きいのはスキンケア製品 マレーシアの化粧品市場において、販売額の大きな割合を占めるのはスキンケア製品です。2021年における販売金額の構成比は35.3%でした。また販売金額の成長率も著しく、2017年〜2021年では年平均 7.1%ずつ増加しており、2021年単年では対2016年比で 40.8%という急成長でした。 出所:JETRO マレーシアにおける化粧品市場の概況とトレンド(1) を基に独自作成 次に構成比が大きいのはオーラルケア(15.6%)、ヘアケア(13.8%)、バス・シャワー 用品(13.7%)、メンズグルーミング(10.4%)でした。注目の商品カテゴリーはバス・シャワー用品で、対2016年比で販売額が約1.5倍に増えました。また、マレーシアの人口増加を背景に、ベビー・子供専用製品も年平均成長率6.0%と堅調に増加しています。 アジアブランドの存在感!注目される日本の化粧品ブランドは? 経済成長と消費拡大を続けるマレーシアの化粧品市場において、日本ブランドの化粧品はどのような存在なのでしょうか? 2021年のスキンケア部門ブランド別シェアについて、上位25位までのうちアジア発のブランドが8つ、計16.9%のシェアを占めました。アメリカ資本のブランドは35.6%、ヨーロッパ資本は15.1%のシェアで、アジア発のブランドはヨーロッパのそれを上回る結果となりました。 マレーシア化粧品市場:スキンケア製品のブランド別シェア(2021年) 上位 資本国籍 ブランド 企業名 ブランド別シェア(%) 1 アメリカ SK-II プロクター・アンド・ギャンブル […]
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2025.01.21

フィリピンの物価は日本の1/3?知っておきたい物価とビジネス成功のコツ
▷▷ Shopeeでアカウント申請してみる! 「フィリピンは物価が安い」と聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。しかし、実際のリアルなフィリピンの物価とあなたのイメージにはギャップがあるかもしれません。 この記事では、フィリピンの物価事情や、フィリピンでビジネスを成功させるコツを解説します。フィリピンでビジネスを始めることを検討している人は、本記事を参考にしてください。 フィリピンは、東南アジアの中でも親日国として知られていますが、実際どのような国かを以下の2つの見出しで紹介します。 東南アジアの中でも高い経済成長率を誇るフィリピン 日本との関係性:親日的で日本語が通じやすい一面も どのような国かを把握したうえで、フィリピンの物価について知りましょう。なお、フィリピンの基本情報は以下の表を、参考にしてください。 首都 マニラ 人口 1億1,612万2,811人(2024年時点) 言語 タガログ語、英語 通貨 フィリピンペソ 地理/気候 気温・湿度の高い熱帯モンスーン気候 東南アジアの中でも高い経済成長率を誇るフィリピン フィリピンは東南アジアの中でも高い経済成長率を誇っています。例えば、2021年のフィリピンの実質GDP成長率は5.7%でした。一方で、同年の日本の実質GDP成長率は1.7%です。フィリピンは日本と比べて高い経済成長率であることが分かります。GDP成長率を産業別でみると、農林水産業が前年比1.2%、鉄工業が3.6%、サービス業が7.2%でした。サービス業の成長が著しいことがわかります。 また、フィリピンの平均年齢は2024年時点で約25歳というのも特徴的です。多くの労働力を抱えている国といえるでしょう。 なお、フィリピンの平均年収は48万円です。 収入格差が激しく平均年収は日本よりはるかに低いですが、フィリピンには富裕層もいます。フィリピンには約55億円の資産を保有する超富裕層が、570人もいると明らかになっています。 日本との関係性:親日的で日本語が通じやすい一面も フィリピンは、親日的で比較的日本語が通じやすいと言われています。実際にアウティングコンサル会社が調査した結果、なんとフィリピン人の回答率で日本を「大好き」「好き」がトータル100%でした! 参照:アウティングコンサル株式会社|2024年【世界14カ国・地域の親日度調査】日本への好感度、訪日意欲について フィリピンが親日な理由は、日本が定期的にフィリピンに対する援助をしていることが大きいでしょう。現在日本は、フィリピンに対してインフラや人材育成、衣食住の整備などさまざまな援助をしています。 また、日本はフィリピンにとって最大の輸出相手国です。このアドバンテージをうまく活かし、Shopeeで海外販売に挑戦することも後押しできます。 フィリピンの物価は本当に日本の1/3? フィリピンの物価は、おおよそ日本の1/3だといわれています。例えば、日本で外食のランチをすると1,000円はかかりますが、フィリピンでは400円程度です。ただ、フィリピンといっても地域によって値段差があります。 首都のマニラは物価が高い傾向にあり、バギオやバゴロドなどの地方都市では生活コストがさらに低下します。そのためフィリピンでビジネスを始めるのであれば、都市ごとの物価状況を把握しておかなければなりません。 フィリピンの物価を徹底解説 ここでは、フィリピンの物価について以下の5つの項目で紹介します。 生活用品 食品 住居費 交通費 通信費 […]
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2024.11.29

Shopeeオーダーキャンセルとペナルティについて知るべきポイント
越境ECでは、さまざまな理由からオーダーキャンセルが生じる場合があります。キャンセルが頻繁に生じるセラーにはペナルティがあり、深刻な場合は出品制限やアカウント凍結となるケースもあります。 どんな場合にキャンセルが生じるのか、またできるだけキャンセルを避けるには? 本記事では、オーダーキャンセルの仕組みやペナルティ制度など、Shopeeセラーが知っておきたいポイントについて総合的に解説していきます。 ▷▷ Shopeeでアカウント申請してみる! 本記事では、現時点のできるだけ正確な情報提供を心掛けておりますが、国際情勢や各国の法規制の変更などにより、今後何らかの変更が生じる可能性もあります。利用者は各自、最新情報を確認するようにしてください。 Shopeeおよび執筆者は利用者の確認不足によって発生したいかなる損失に対しても責任を負いかねますのでご了承ください。本記事で提供している情報は、利用者の判断・責任においてご参照ください。 Shopeeオーダーキャンセルについて 海外の消費者へ向けた越境ECでは、配送遅延や文化の違いなど、様々な要因でオーダーキャンセル(注文の取り消し)が発生することがあります。 Shopeeにおけるオーダーキャンセルは、主に下記の3タイプがあります。 ① 購入者のリクエストによるキャンセル ② セラーの自己都合(在庫切れなど)によるキャンセル ③ システムによる自動キャンセル システムによる自動キャンセルは、主に、Shopeeが定める指定期限までにセラーまたは購入者から必要な対応がなされなかった場合に生じます。 1.キャンセル手続きの流れ Shopeeでのキャンセル手続きの流れには ①購入者がキャンセルを行う場合 ②セラーがキャンセルを行う場合の2タイプがあります。 ① 購入者がキャンセルを行う場合 注文をしてから商品を受け取るまで、購入者はさまざまなタイミングでキャンセルのリクエストができます。 ■ キャンセルができる時期 商品出荷前 購入者は商品が出荷される前であれば、いつでも即時キャンセルが可能です。 商品が出荷される前とは、商品がセラーから配送業者に引き渡される前のこと。つまり、無在庫セラーは商品を取り寄せている間にキャンセルを受ける可能性もある点に注意が必要です。(できるだけ時間をかけずに商品を取り寄せるよう心がける) また、セラーが発送処理をしておらず(=管理画面上で「Arrange Shipment」が押されていない)、かつ即時キャンセル期間を経過していない場合も、購入者は即時キャンセルすることができます。 *【更新】購入者のキャンセル期間延長(配送業者によるスキャン前まで即時キャンセル可能)についてはこちら 商品出荷後(セラーが承認した、またはセラーが期限内に対応しなかった場合) 出荷完了後も購入者はキャンセルのリクエストが可能です。ただ、購入者からのキャンセルリクエストに応じるかどうかは、セラーの判断次第となります。 即時キャンセル期間と購入者からのキャンセルリクエストへの回答期限は、マーケットによって異なります。詳しくはこちらをご確認ください。 購入者の即時キャンセル・キャンセルリクエストへの回答期限についてより […]
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2024.03.27

越境ECのメリット・デメリット、リスクを避けて成功するコツ
市場規模が大きく、急拡大を遂げている越境EC。円安が止まらない今、日本にはないチャンスもたくさんある越境ECですが、どんなことがリスクなのでしょうか? 本記事では、越境ECにおけるメリット・デメリットを説明し、リスクを避けて越境ECで成功するコツをご紹介します。 ▷▷ Shopeeでアカウント申請してみる! 越境ECのメリット・デメリット、リスクを避けて成功するコツ 越境ECとは、国境を越えて海外に商品を販売するEコマースのこと。現地に実店舗を持たなくても広く世界に進出できる、越境ECにデメリットはあるのでしょうか? まずは日本市場が抱えるデメリットから説明していきます。 越境ECとは:日本市場が抱えるデメリット 日本市場では、次のような要因でモノが売れづらくなってきている傾向があります。 日本市場が抱えるデメリット 経済成長の停滞 増えない所得 人口減少(特に若い世代) 物価の上昇 止まらない円安 特に所得については、日本の平均給与所得は過去10年間ほぼ横ばいです(参考:国税庁ホームページ)。所得は増えないのに物価が上昇している昨今では、国内における購買力は徐々に下がってきているといえるでしょう。 このように、日本市場に向けた販売だけでは、大幅な売上成長が見込めないため、海外市場に目を向けざるを得ないと考えている企業も増えています。 対して、海外市場では次のような特徴があります。 海外のEC市場における特徴 EC市場規模の拡大 コロナ禍以降、ECが急速に幅広く普及 電子決済(クレジットカードなど)が普及している国も多い 国境を越えたボーダレスな流通の増加 一部商圏(東南アジアなど)の経済成長 こうした背景から、近年、日本から海外への販路を拡大しようと越境ECが注目されているのです。 近年では、経済成長の鈍化や若年層の人口減少などの不安要素も多く、日本市場だけに依存したビジネスモデルにはリスクがつきまといます。 日本市場だけに依存しているビジネスモデルには、デメリットが大きいかもしれません。 次の章より、越境ECのメリット・デメリットについて詳しく解説していきます。 越境ECの市場規模 越境ECにおける市場規模は、アメリカ、中国、東南アジアともに成長中です。加えて、昨今の円安傾向により、日本からの輸出はますます有利になってきています。 経済産業省の 令和4年度 電子商取引に関する市場調査 によると、日本からの越境 EC(BtoC、アメリカ・中国向け)の総市場規模は 3,954億円でした。前年の同データでは3,727億円だったので、1年で約6%も市場規模が拡大していることがわかります。 また、越境ECにおいては、中古品による二次流通市場も拡大しています。昨今の環境配慮への意識の高まりに加え、日本製品のブランドイメージや品質に世界からの評価が高く、中古品であってもニーズが高い場合があります。 例えば、自動車で長距離移動する人が多い国は、中古であっても状態や燃費の良い日本のタイヤなどの「自動車パーツ」が人気があります。 […]
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2024.02.29

越境ECは広告への投資が勝敗を分ける、効果的な広告運用とは
海を超えて販売を行う越境ECでは、消費者の動向が見えにくいもの。 消費者の姿が見えないからこそ、売上やリピート購入が思ったように伸びず、どうしたらいいのか悩む企業も多くいます。そんな時に活用したいのが広告です。 広告への投資が勝敗を分けると言われるほど、近年のECでは広告運用が売上アップの鍵となっています。 本記事では、ショッピージャパン株式会社が実際に越境ECを運用する日本企業に対して行ったリサーチ結果をもとに、効果的な広告運用をご紹介していきます。 ▷▷ Shopeeでアカウント申請してみる! 越境ECの課題は、売上停滞とリピート購入の伸び悩み 東南アジア・台湾で最大規模のECモール、Shopeeの日本法人であるショッピージャパン株式会社(以下:ショッピージャパン)は、越境EC事業の責任者・担当者111名に対し、越境EC事業の広告費に関する実態調査を実施しました。(2023年2月) この実態調査をもとに、越境ECを運用する企業が抱える課題や効果的な対策を考察していきます。 越境ECの運用状況:認知や集客が不十分で運用上の課題を感じる 「Q1.お勤め先の越境EC事業について、どのくらい運用できていますか」との質問に対し、「レベル2|ある程度認知や集客ができているが不十分で、運用上の課題も多い」が46.8%、「レベル3|認知や集客ができているが、運用上の課題がある」が23.4% という結果となりました。 Q1.お勤め先の越境EC事業について、どのくらい運用できていますか。 ・レベル1|認知や集客が全くできておらず、運用上の課題も多い:18.0% ・レベル2|ある程度認知や集客ができているが不十分で、運用上の課題も多い:46.8% ・レベル3|認知や集客ができているが、運用上の課題がある:23.4% ・レベル4|認知や集客ができており、運用上の課題もほとんどない:9.0% ・レベル5|認知や集客が非常にできており、運用上の課題は全く無い:0.9% ・答えられない/わからない:1.8% レベル2:46.8%とレベル3:23.4%を合わせると70.2%となり、「レベル1|認知や集客が全くできておらず、運用上の課題も多い」の18.0%を大きく上回ります。 以上の結果から、越境ECの運用において色々な施策にある程度取り組んでいるものの、課題を感じている企業が多いことがわかります。 越境EC運用のリアルな悩み、約7割が売上とリピート購入 次に、越境EC事業における課題についてのリサーチ結果です。 Q1で「認知や集客が全くできておらず、運用上の課題も多い」「ある程度認知や集客ができているが不十分で、運用上の課題も多い」「認知や集客ができているが、運用上の課題がある」と回答した方に、「Q4. 越境EC事業において、どのような課題を感じていますか。(複数回答)」と質問したところ、「売上の伸び悩み」が71.4%、「リピート購入が少ない」が67.3%、「新規顧客の獲得」が52.0%という回答となりました。 約7割が「売上の伸び悩み」や「リピート購入が少ない」と回答した結果となります。 Q2. 越境EC事業において、どのような課題を感じていますか。(複数回答) ・売上の伸び悩み:71.4% ・リピート購入が少ない:67.3% ・新規顧客の獲得:52.0% ・顧客分析ができていない:40.8% ・客単価が上がらない:26.5% ・その他:0.0% ・わからない/答えられない:0.0% 越境ECの運用において、売上の停滞やリピート購入の少なさに悩む企業が多く、つまずきがちな課題は「売上の伸び悩み」「リピート購入が少ない」「新規顧客の獲得」であることがリサーチ結果から見てとれます。 […]
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2024.02.01

ShopeeとLazadaを徹底比較、東南アジア市場に進出するなら?
東南アジアの主要なECプラットフォームといえば、Shopee(ショッピー)とLazada(ラザダ)の2つが挙げられます。 Amazonや楽天が優勢となっている日本市場とは違い、東南アジア市場ではAmazonなどよりもShopeeとLazadaが圧倒的なシェアを占めています。この2つのECプラットフォームにはどのような違いがあるのでしょうか? これから東南アジア市場に進出を考えている場合にも役立つ視点で、ShopeeとLazadaを比較していきます。 ▷▷ Shopeeでアカウント申請してみる! LazadaとShopee 利用者数の比較 東南アジアにおける2大ECプラットフォームのLazadaとShopeeですが、実際の利用者はどのくらいいるのでしょうか? 下記がStatistaが発表した、2021年と2021年におけるLazadaとShopeeの月間平均訪問者数です。 月間平均訪問者数(百万) Lazada Shopee シンガポール 8.57 (Q2,2020) 14.1 (Q4,2020) マレーシア 14.78 (Q4,2020) 47.33 (Q4,2020) タイ 38.54 (Q4,2020) 57.24 (01,2020) インドネシア 36.26 (Q4,2020) 127.4 (Q1,2021) 出典:Statista シンガポール、マレーシア、タイ、インドネシアの4カ国すべてでShopeeの方が訪問者数が多いことがわかります。 本記事で提供している情報は現時点のできるだけ正確な情報提供を心掛けておりますが、あくまで参考資料であり、Shopeeおよび執筆者は利用者の確認不足によって発生したいかなる損失に対しても責任を負いかねますのでご了承ください。 最新情報については各社に直接ご確認ください。 Lazadaとは Lazada(ラザダ)は、中国のEC最大手アリババグループの傘下にある東南アジア市場向けのECプラットフォームです。 2012年にドイツの企業ロケット・インターネットによって、シンガポールで設立されました。その後、東南アジア市場で急成長を遂げたLazadaは、2016年にアリババグループにより買収され現在に至ります。 Lazadaが展開している国 現在はインドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナムの6カ国で事業を展開しています。 本社所在地 シンガポール 展開国 インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナムの6カ国 […]
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2023.12.29

国際物流:海外配送に便利な物流会社とサービスの選び方
ビジネスが国際化している昨今、海外との取引の際に国際物流が必要な場面も増えました。 本記事では国際物流の主な流れや目的別の国際物流会社についてご紹介していきます。 ▷▷ Shopeeでアカウント申請してみる! 国際物流とは 国際物流は、国境を超える国と国とをまたぐ物流です。そのため国内物流とは異なる手段や手続きがあります。 国際物流と国内物流との大きな違いは、輸送手段の違い、通関の手続き、関税の有無が挙げられます。 国内物流ではトラックや鉄道などが主な輸送手段ですが、日本は島国なので海外へ貨物を輸送する際に使われるのは飛行機か船となります。そのため国内物流よりも輸送コストや時間がかかります。 また通関や関税に関しては、国際物流では通関が完了するまで貨物を一時的に保管する倉庫を利用しなければならない場合もあります。通関手続きに関連した倉庫の利用や書類手続きなどが発生することも国際物流の大きな特徴です。 国際物流の主な流れ 国際物流では国境を超えるため、国内物流にはないさまざまな手続きが発生します。貨物は長距離を移動し、配送業者や税関を経由しながら運ばれます。そのため、長距離移動やさまざまな取扱いに耐えられるよう、しっかりと梱包する必要があります。 国際物流の主な手段は船と飛行機。貨物が届け先に届くまで多くのプロセスを踏むため、ビジネスで利用する際には事前準備や計画性も大切となります。 1.梱包 国際物流では、国内物流よりもはるかに長い距離を貨物が移動します。そのため、中の荷物を守るために梱包は頑丈にしておく必要があります。 配送方法によって、荷物を守る梱包方法は異なります。 例えば、船による輸送ではゆっくりと貨物が運ばれ、時には自分の貨物の上に重量物が置かれることもあります。ですので、長時間あらゆる状態に耐えられるよう頑丈な梱包が求められます。 その一方で、飛行機による輸送では積荷のスペースが限られているため、貨物をできるだけ小さく軽くしておかないと膨大な輸送料金がかかってしまいます。 国際物流は国境を超えるため、配送する貨物にインボイスやパッキングリストなどの書類が必要です。これらの書類は発送時に必ず貨物に添付しなければならないため、梱包時には忘れないように準備しましょう。 2.輸送 日本は島国のため、国際物流における輸送手段は船か飛行機のどちらかとなります。 船と飛行機はそれぞれ特徴が異なるため、貨物によって適した方法を選びます。 船は大きな荷物や重い荷物に適しています。費用も安く、大量に安く運びたい時にも最適です。しかし、輸送日数がかかるため、配送に時間がかかってもよい貨物に向いています。 一方、飛行機は、梱包ルールが厳しかったり輸送できるものに制限があります。費用は船よりも高額になりますが、早く配送できることが特徴です。 3.通関手続き 国境を超える国際物流では、貨物は必ず税関を通ります。貨物が税関を通過する時に必要となるのが通関手続きです。 輸出と輸入では、必要な通関手続きも異なるので注意しましょう。 輸出の際は通関書類の添付が義務づけられているため、インボイスやパッキングリスト、シッピングインストラクションなどの書類を発送前に準備します。 一方で、輸入の際は、基本的には荷物を受け取る側は特別な手続きは発生しません。しかし、発送主が作成した通関書類に不備がある、情報が不足しているといった場合は通関からの連絡に対応したり、貨物受け取りの際に輸入関税を支払うなどの手続きが発生することがあります。 合わせて読みたい 落とし穴に注意!海外販売における消費税の考え方を総合解説 4.貨物追跡 さまざまな業者を経由する国際物流では、貨物の追跡は非常に大切です。 輸出入に必要な通関書類の不備で税関で止まってしまっていたり、輸送途中に何らかの理由で配送が遅延するというケースも珍しくありません。 特に、ビジネスで国際輸送を利用する際には配送時間は信用にも影響が出ます。必ず貨物の追跡番号を控え、現在の位置情報や配送状況を適宜確認するようにしましょう。 万が一、配送途中で貨物が紛失したりダメージを受けた場合は、補償を受けられる場合もあります。貨物の配送が完了するまで、しっかりと追跡しておくことが大切です。 目的、日数、費用で選ぶ国際物流の種類 日本における国際物流の配送手段は、船便と航空便です。 ここでは、国際物流の種類を配送の目的、日数、費用ごとに解説します。 船便 […]
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2023.12.13

世界のVAT解説:意外と安い東南アジアの消費税率も
海外との売買取引でよく聞くVAT。Value Added Taxの略で、付加価値税とも呼ばれる税金の一種です。 VATは日本の消費税のように、EUやアジアなどの海外の国々で物やサービスを購買する際に課される間接税。 具体的にどんな時にVATが課税されるのか、そして税率が高い・安い国は…? 海外との取引で課税されるVATについて、これまで包括的に取り上げられることの少なかった東南アジア地域についても本記事では詳しく解説していきます。 本記事で提供している情報は、利用者の判断・責任においてご参照ください。現時点のできるだけ正確な情報提供を心掛けておりますが、本記事はあくまで参考資料であり、Shopeeおよび執筆者は利用者の確認不足によって発生したいかなる損失に対しても責任を負いかねますのでご了承ください。 *近年、頻繁に税制が更新されているため、公的機関による最新情報を必ず確認してください。 ▷▷ Shopeeでアカウント申請してみる! 海外の消費税、VAT(付加価値税)とは? VATとは付加価値税とも呼ばれる税金の一種で、日本の消費税のように物やサービスを購買する際に課される間接税です。EUやアジアなどの国々でのビジネス活動に適用されます。 課税対象は、VAT対象国で行われる物品の販売やサービスの提供、対象国へ輸入された物品です。 VAT対象国でVATに登録をした事業者は、物やサービスを販売する際に商品価格にVATを加算します。こうして徴収したVATは、それぞれの事業者が確定申告の際に国内の税務当局に申告する仕組みです。 VATの税率は国によって異なり、商品科目によっては軽減税率が適用される場合もあります。特に、食品への税率は低く設定されている場合が多くなっています。 どんな時にVATを支払うのか? VAT(付加価値税)対象国で生じる物品の販売やサービスの提供、輸入された物品を購買する際に、消費者は事業者にVATを支払う必要があります。 どこで支払うのか? VAT対象国とは、EU加盟国やアジア諸国など。EUでは全ての加盟国にVATの導入を義務付けています。アジア諸国でも、シンガポール、台湾、タイ、フィリピン、マレーシア、ベトナム、インドネシアなど数多くの国で課税が義務付けられています。 なお、事業者の拠点がVAT対象国内になくても、VAT対象国でビジネス活動を行っている場合はVATの登録をしなければならないケースもあります。特に最近は越境デジタルサービスに対してもVATが課税対象となっている場合がありますので、拠点が国外にあってもVAT対象国でビジネス活動を行う場合には注意が必要です。 VAT支払いを免除されるのは? 旅行者(非居住者) 消費者が旅行者(非居住者)の場合、購入額が一定の基準額を越えていればVATが返還されるVAT還付制度もあります。 VATの還付方法は、商品を購入した店でパスポートを提示して免税手続き書類をもらい、最終出国空港で払い戻し手続きを行います。 なお、一部の国では還付制度を実施していない国もあります。また還付の対象とならない商品・サービスもあるため注意が必要です。旅行先でVATの還付を受けたい場合は、事前に対象国や要件を調べておくとよいでしょう。 現地で売上のない国外の事業者 またEUなら、EU加盟国以外の国の事業者で、現地で売上がない場合は負担した税額が還付されます。業務上の支出を現地で行いVATを支払った場合も、定められた期間内に必要な書類を揃えて提出すればVATの還付を受けられるケースもあります。 還付対象は国や用途によって規定が異なりますので、JETROなどの公的機関より最新情報を確認するようにしてください。 合わせて読みたい 落とし穴に注意!海外販売における消費税の考え方を総合解説 消費税(付加価値税)が高い国、安い国 国によって税制が異なる消費税(付加価値税)。世界のどの国が税率が高く、どの国が安いのでしょうか? 消費税は、海外ではVAT、GST、営業税など国によって色々な呼称がありますが、ここではまとめて「消費税」として記載し、解説していきます。 消費税が高い国ランキング 消費税が高い国は下記の通りです。 最も税率の高いハンガリー(27%)に続くのは、福祉国家としても知られるスウェーデン、デンマーク、ノルウェーなどの北欧諸国。続いて、ヨーロッパ周辺諸国が消費税が高い国として目立ちます。 1位 ハンガリー 27% 2位 クロアチア 25% 2位 スウェーデン 25% 2位 デンマーク 25% 2位 ノルウェー 25% 6位 アイスランド 24% […]
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2023.10.05

越境ECはどんな費用がかかるの?スタートアップが押さえたい5つの費用
「これから越境ECを始めたいけど、費用はどのくらいかかるの?」 この記事では、これから越境ECを始める事業者向けに「どんな費用が」「どのくらい発生するの?」という内容をまとめました。 ▷▷ Shopeeでアカウント申請してみる! 越境ECを始める前に知っておきたい費用 越境ECとは? 越境ECとは、国境を越えてインターネットを通じ商品やサービスを販売するビジネスの形態です。 国内市場だけでなく、世界中の消費者を顧客とすることができるので、新たな市場へのアクセスが可能です。国内とは異なり、対象国への販売計画と戦略が必要ですが、成功すれば巨大なグローバル市場で成長するチャンスが広がります。 越境ECにかかる基本的な5つの費用 越境ECに必要な費用として、基本的には以下の5つが発生します。 ECサイトの立ち上げ〜運営にかかる費用 商品の準備にかかる費用 発送、在庫管理にかかる費用 マーケティング・広告にかかる費用 手数料と為替リスク 越境ECをするための手法は多いですが、基本的にはこれらの費用がかかります。以下、それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。 1.ECサイトの立ち上げ〜運営にかかる費用 ECサイト本体にかかる費用です。立ち上げにかかる初期費用や、毎月コンスタントにかかるランニングコストなどです。実店舗で例えると、店舗の建物・土地の購入費、賃料などのストアに直接関わる費用です。 ①ECサイト開発費用(自社サイトとして構築の場合) 越境ECサイトの維持にかかる費用です。 ストアの立ち上げ時にかかる費用で、継続的には発生しないものです。ECサイト開発費用には、具体的に以下のものがあります。 【ECサイト開発費用の主な内容】 ECサイト構築費 サイトデザイン作成費 カートシステム作成費 なお、多額の費用がかかる傾向があるサイト開発費用には、補助金が適用される可能性もあります。越境EC事業で使える補助金について詳しくは、こちらの記事で解説しています。 合わせて読みたい 越境ECに適用となる補助金の5種類の最新版の紹介 ②ECサイト運営費用 毎月・毎年など、コンスタントに発生するランニングコストです。ECサイト運営は全て自社で準備できるものばかりではなく、他社サービスのサブスクリプションなどを利用するものもあり、それらの費用になります。 【ECサイト運営費用の主な内容】 レンタルサーバー代 ドメイン登録費 ストア利用料 セキュリティ関連費 コンテンツ制作費 2.商品の準備にかかる費用 販売商品を手に入れるために発生する費用です。 これがなければ商品を売れないので、必ず押さえておくべき大事な費用です。 ①商品仕入れ費用 商品を自社以外から仕入れるための費用です。 商品を新たに製造するのではなく、すでに完成されている商品なので、単純に購入にかかった費用がそのまま仕入れ費用になります。 ②商品製造費用 商品を仕入れるのではなく、自社で製造することにかかる費用です。 また、自社で製造せずに製造を外部に委託するOEM(Original Equipment […]
越境ECとは
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2023.08.30

越境ECに適用となる補助金の5種類の最新版の紹介
「これから越境ECを始めたいけど、該当する補助金はあるの?」 「補助金をフル活用して、できる限り初期費用を押さえたい!」 この記事では、越境ECで使える5つの補助金について、最新情報(令和5年8月現在)をまとめました。これから越境ECを始める方はもちろん、すでに越境ECに取り組んでいる方が使えるものもありますので、ぜひ越境ECを助ける補助金の申請にチャレンジしてみましょう。 ▷▷ Shopeeでアカウント申請してみる! 越境ECで使える補助金のメリット・デメリット 越境ECを始める場合には、事業計画と並行して補助金の使用を検討してみましょう。補助金にはデメリットもありますが、それ以上に金銭的に大きなメリットを得ることができます。 ここでは、越境ECに補助金を取り入れた時の、メリット・デメリットを解説します。 越境ECで使える補助金のメリット ①コスト負担を軽減できる 越境ECは、商品の配送、翻訳、通関手続き、外国市場のマーケティングなど、運営にとても多くの経費が必要となります。これらのコストに補助金を充てることで、売上が発生しにくい初期段階においてコストを軽減できます。 ②返還する必要がない 補助金は、交付金や助成金などと同じく、返還する必要がありません。ですので、採択された金額がそのまま費用負担の軽減につながるので、自己資金の負担を減らせます。 ③事業拡大に繋がりやすい 補助金で初期段階の自己負担を軽減することで、売上をさらなる事業拡大に投資することができます。 たとえば、海外展示会や商談会への参加、新規市場の調査などに用いることで、直接的なビジネスチャンスをつかむキッカケとなります。 越境ECで使える補助金のデメリット ①申請書類を作成する手間 補助金に申請するためには、基本的に事業計画書を作成する必要があります。 また補助金の種類によっては、提出する書類の量が多い場合があります。ですが、これから行う事業の計画書を作るということは、補助金申請の有無に関わらず重要なことですので、無駄な作業にはなりません。 ②補助金支給後の報告書提出 多くの補助金では、補助金が支給されたあとの数年間は、事業の経過などを報告するための報告書の提出を求められます。補助金は支給されたからもう終わり、というものではなく、支給後にもしっかりと経過報告をしなければいけません。 越境ECでの補助金で対象になる経費 越境ECでの対象経費の一例としては、以下のものがあります。 ・ECサイト構築・運用システムの導入費用 ・ショッピングカートシステムの導入費用 ・在庫管理システムの導入費用 ・CRM(顧客管理)システムの導入費用 ・データ分析ツールの導入費用 ・ネット広告費用(一部補助の対象となる場合あり) ・関連する研修費用 ・ITツール利用支援サービス利用料 ・その他 上記は一例であり、実際にこれから申請する補助金によっては、それぞれで細かく対象経費が分類されています。詳しくは、実際に申請する補助金窓口に問い合わせてみましょう。 越境ECで使える5つの補助金 越境EC事業で使うことができる5つの補助金について、概要と注意点をまとめました。 ①IT導入補助金 IT導入補助金は、中小企業や小規模事業者がITツールを導入し、業務効率化や売上拡大を図るための支援を目的とした補助金です。 【公式サイト】https://it-shien.smrj.go.jp/schedule/ IT導入補助金には3つの制度があり、最大で導入費用の3/4が補助されます。 通常枠…IT導入による生産性向上が目的。A型とB型の2種類がある。 デジタル化基盤導入枠…生産性向上、企業間取引のデジタル化、インボイス制度対応などが目的。 セキュリティ対策推進枠…サーバーセキュリティ対策の強化が目的。 以下、それぞれを詳しく解説します。 1.通常枠 通常枠には、A類型、B類型の2種類があります。最大450万円までの補助を受けることができます。 […]
越境ECとは
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2023.08.30

【越境EC決済】東南アジアで主流の決済サービスを紹介!
越境ECにおいて、スムーズな決済システムは現地のバイヤーにとって極めて重要です。それぞれの国で人気のある決済方法は違うため、出店する際は各国の違いを理解することが必要不可欠です。 この記事では、Shopeeで使える決済方法と海外で主流の人気決済サービスを紹介します。シンガポール、タイ、マレーシア、フィリピン、台湾の各国における現地で人気の決済方法にも触れ、越境EC成功に向けたヒントをお届けします。 ▷▷ Shopeeでアカウント申請してみる! 越境ECにおける決済システムの重要性 越境ECにおける決済システムは、グローバルなビジネス展開において非常に重要な要素です。顧客が安心して商品を購入し、ストレスフリーな取引を行えるかどうかは、決済システムの信頼性と利便性に大きく依存しています。 まず、国によって決済方法は多種多様であり、それぞれの文化や規制に適したものを提供することが求められます。柔軟な決済オプションを提供することで、購買意欲が高まり、売上拡大につながります。 さらにセキュリティも決済システムの重要な側面です。決済システムに信頼がなければ、顧客はそのショップを利用しないでしょう。 顧客満足度の向上、信頼性の確保、セキュリティの強化などを通じて、企業の成長と国際市場での成功を促進します。 越境ECでよく使われる決済方法 越境ECでよく使われる決済方法は、「クレジットカード」や「デビットカード」「PayPal」などです。これらの決済方法は、グローバルに普及しており、多くの国で利用されています。特に、クレジットカードは世界中で広く利用されており、越境ECにおいても一般的な決済方法の一つです。 直近のトレンドとしては、モバイル決済サービスの普及が挙げられます。中国のWeChat PayやAlipay、フィリピンのGCash、インドネシアのGoPayなど、各国でモバイル決済サービスが急速に普及しています。QRコード決済は、スマホを使って簡単に決済ができるため、利便性が高いことが特徴です。 合わせて読みたい ECとは?ビジネスの基礎知識から急成長中の越境ECまで徹底解説 東南アジアの決済方法の概要 東南アジア諸国の決済方法は多様で、国ごとに異なる特性が見られます。以下に、シンガポール、タイ、マレーシア、フィリピン、台湾の主流決済方法についての割合を示します。 各国での主流決済方法は地域の文化や経済状況に影響を受けており、クレジットカードや電子マネーの利用が増える一方で、現金決済が一部の国で根強く残っていることが分かります。これらの特性を踏まえて、企業は地域ごとの適切な決済戦略を構築することが重要です。 シンガポールでの現地人気決済方法 シンガポールはアジアの金融・経済の中心地として、先進的な決済方法が普及しています。 現在最も人気のある決済方法は、「クレジットカード」「デビットカード」そして「非接触型決済」です。また、非接触型決済は、新型コロナウイルスの影響により、ますます人気が高まっています。非接触型決済には、PayWave、PayPass、Apple Pay、Samsung Pay、Google Payなどがあり、スマホやウェアラブルデバイスを使って簡単に支払いができます。 キャッシュレス決済の普及状況 VISAが発表したデータ(NAVIGATING A NEW ERA IN PAYMENTS)によると、2023年時点で、シンガポールでキャッシュレス決済を使用する消費者は97%にものぼることがわかりました。 2007年以降、キャッシュレス決済は急激に普及し、2016年にはキャッシュレス普及率が58.8%に達しました。特に非接触型決済は、新型コロナウイルスの影響によりますます人気が高まっています。政府もキャッシュレス決済の普及を推進しており、国内におけるデジタル決済システムの統合の必要性を訴えています。 世界銀行の「CPMI諸国の支払い、清算決済システムに関する統計」を参考に筆者作成 越境ECにおける人気決済方法 シンガポールの越境ECにおける主要な決済方法はクレジットカード、PayPal、デビットカードなどです。 クレジットカード決済が可能なサイトは、全体の8割以上。クレジットカードは、Visa、Mastercard、American Expressなどが広く利用されています。シンガポールではクレジットカード決済のみでも、ECサイトは十分対応可能でしょう。 タイでの現地人気決済方法 タイの支払い方法はまだ現金を中心に据えており、主にスーパーや市場、屋台などでの取引が行われています。タイのオンラインショッピングにおいては、銀行振込や代金引換が一般的です。 キャッシュレス決済の普及状況 タイは現金中心の国ですが、キャッシュレス決済も段々と普及しています。 政府はこの流れを加速させるために、2019年にQRコード決済を目的とした「PromptPay」を導入しています。その結果もあり、2021年3月、公共財団法人国際通貨研究所による報告書によると、タイのキャッシュレス決済普及率は、62.3%に達しました。日本以上にキャッシュレス決済が普及している国といえます。代表的な決済サービスは、TrueMoney、LINE Pay、PromptPayなどです。 […]
越境ECとは
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2023.08.07

Amazonグローバルセリングとは?東南アジア進出を考えている方はShopeeもおすすめ
「越境ECの情報を探していたら、Amazonグローバルセリングというサービスを見つけた。一体どんなサービスなの?」 Amazonグローバルセリングは、越境ECを行う上でとても便利なサービスの1つです。 それと同じく、Shopeeも越境ECには欠かせないサービスの1つであり、両者にはメリット・デメリットがあります。 この記事では、AmazonグローバルセリングとShopeeそれぞれの概要と、特徴・メリットを解説します。 ▷▷ Shopeeでアカウント申請してみる! Amazonグローバルセリングとは? Amazonグローバルセリングとは、Amazonが提供する、世界に向けての商品販売ができる越境ECプラットフォームです。北米、ヨーロッパ、アジア、オーストラリアをはじめとした、世界22カ国のAmazonマーケットプレイスで販売ができます。 アジア太平洋 アメリカ大陸 ヨーロッパ 中東 日本 オーストラリア シンガポール インド 中国 アメリカ カナダ メキシコ ブラジル ドイツ イギリス フランス イタリア スペイン オランダ スウェーデン ベルギー ポーランド アラブ首長国連邦 トルコ サウジアラビア エジプト Amazonグローバルセリングのメリット ①月間登録料をまとめられる 複数国にAmazonグローバルセリングを展開する場合、それぞれの国に対応したマーケットプレイスが異なるので、基本的にはそれぞれの国ごとに月間登録料を支払う必要があります。 国 月間登録料 アメリカ 39.99米ドル カナダ 29.99カナダドル イギリス 25.00英ポンド ドイツ、イタリア、フランス、オランダ、スペイン 39.00ユーロ 日本 4,900円 […]
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2023.08.07

アフターコロナにおけるインバウンド需要|越境ECにも注目
日本におけるインバウンド需要は、コロナ禍によって大きく変化しました。コロナが落ち着いた今、インバウンド需要が再び回復することが期待されています。そしてインバウンド需要の回復とともに注目を浴びているのが越境ECです。 この記事では、アフターコロナにおけるインバウンド需要の変化や越境ECに注目が集まる理由、そして越境ECを活用したインバウンド需要の取り込み方について解説します。 加えて越境ECビジネスを手厚くサポートするShopeeについても紹介します。アフターコロナにおけるインバウンド需要の変化に対応し、新しいビジネスチャンスを見つけるために、この記事を参考にしてください。 ▷▷ Shopeeでアカウント申請してみる! インバウンド需要の変化 新型コロナウイルスの影響により、日本におけるインバウンド需要は大きく変化しました。コロナ前後ではどのように変化したのでしょうか。インバウンド需要の変化、そして変化によって期待される産業への影響について解説します。 コロナ前後でのインバウンド需要の変化 新型コロナウイルスの世界的な流行により、コロナ前後でのインバウンド需要は大きく変化しました。コロナ前の2019年には、訪日外国人観光客数は記録的な数を達成し、約3,188万人に上りました。しかし2020年のパンデミックの影響で、インバウンド需要は急速に減少しました。日本政府の入国制限や国境閉鎖により、2020年の訪日外国人観光客数は前年同月比で約87%減少し、わずか410万人にまで落ち込みました。 最近は、ワクチン接種の進展や国際線の再開により、インバウンド需要は徐々に回復の兆しを見せています。2022年9月の訪日外国人数は約20万6500人と報告されており、前年同月比で1065%の増加が見られました。 ただし需要の性質は変化しており、以前とは異なる傾向が見られます。健康や安全を重視する旅行プランが人気となり、自然保護地域や温泉地への需要が高まっています。 出典:https://yamatogokoro.jp/inbound_data/50346/ 現在のインバウンド需要の状況 ウィズコロナ時代におけるインバウンド需要は、大きく変化しています。2023年のインバウンド需要は、コロナ前の2019年を上回ると予想されており、一人あたりの消費額もコロナ前を上回っています。しかし、訪日外国人観光客数はまだコロナ前の水準に戻っていません。2024年2月にはコロナ前の水準を取り戻す見込みですが、それまでにはさらなる努力が必要です。 コロナ禍を経て変わったインバウンド需要 インバウンド需要の復活によって期待される産業は、観光や飲食、ショッピングなどです。特にウィズコロナ時代においては、安心して旅行ができる環境を提供することで、観光需要が回復することが期待されています。 またコロナ禍を経て、インバウンド需要の内容は変わりました。例えば、リアルな観光スポットに代わって、オンラインでの体験やコンテンツが注目を集めるようになっています。日本の文化や観光スポットを紹介するオンラインツアーが人気を博しており、リアルな観光スポットに行けない人たちにも貴重な体験を与えるでしょう。また、日本の文化や商品を紹介する動画やSNSコンテンツも、海外からの注目を集めています。 さらに、越境EC市場にも注目が集まっています。訪日外国人が、訪日前に越境ECで日本の商品を購入していることも珍しくありません。訪日前に越境ECで商品を購入することで、旅行先での時間を有効活用したり、品物を手に入れる確実性が高まるといった利点があります。また、現地での価格よりも安く購入することができる場合があるため、海外の消費者からの人気が高まっています。 越境ECはインバウンド需要を喚起するための重要なツールとなっており、今後も期待されている分野です。 合わせて読みたい 東南アジア向け越境ECは売れる?経済成長と拡大中のEC市場を解説 越境ECに注目が集まる理由 新型コロナウイルスの影響で注目が集まる越境ECですが、具体的にどのようなものか、どうして注目されているかをご存じですか。 新型コロナウイルスの影響により、インバウンドは大きく落ち込みました。しかし同時に、デジタル時代ならではの消費が活発化していたことも事実です。越境EC市場は、コロナ禍においても拡大傾向を見せており、海外からの商品需要は依然として盛りあがりを見せています。コロナ禍を経て変わるインバウンド需要と、越境ECの可能性を探りましょう。 越境ECとは 越境ECとは、消費者が居住地以外の商品を、ECサイトを利用して購入することです。つまり国境を越えたEC取引を指します。 越境EC市場は、近年急速に拡大しています。越境ECの「世界市場規模拡大予想」では、世界の越境EC市場は、2019年には7,800億ドル、2026年には4兆8,200億ドルにまで拡大すると予測されています。拡大の理由は、海外からの商品需要が高まっているためです。例えば日本の商品は、高品質や独自のデザインなど、海外からの需要が高いものが多くあります。また海外旅行者が日本で購入する商品を、越境ECで購入するケースも増えています。 越境EC市場は、日本の企業にとっても大きなビジネスチャンスです。日本の商品やサービスを海外に販売することで、新たな市場を開拓できます。越境EC市場に参入するためには、海外の消費者のニーズを把握し、適切なマーケティング戦略を立てることが重要です。 越境ECとインバウンド需要の相乗効果 インバウンド需要が回復してきた今だからこそ、越境ECを使って相乗効果を狙いましょう。 例えば、日本の食品や化粧品などは、海外からの需要が高く、越境EC市場での販売が盛んです。一方、日本に訪れる外国人観光客にも、日本の食品や化粧品などを提供できます。越境ECで商品を販売することで、日本に訪れる外国人観光客に商品を知ってもらい、現地購入につなげるのです。また日本の観光地で人気のある商品や、日本の伝統工芸品なども、越境EC市場で販売されています。これらの商品を日本に訪れる外国人観光客に提供することで、日本の文化や伝統を知ってもらえます。 越境EC市場での販売を通じて、海外の消費者に商品を知ってもらい、現地購入促進につなげます。また反対に、訪日外国人観光客が帰国後に日本の商品を購入するケースもあります。商品の品質やデザイン、機能性などに魅力を感じ、日本で購入できなかった商品を越境ECで購入することが可能です。 ブランド認知度も高められるため、越境ECを活用しない手はありません。また越境ECを活用することで、海外の消費者からのフィードバックを受け取ることもできます。フィードバックを改善や新商品の開発につなげることで、ビジネスの拡大も見込めるでしょう。 […]
越境ECとは
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2023.08.04

【要注意】越境ECでのあるあるトラブル事例と解決策を解説!
近年、越境ECの市場規模が急激に拡大しており、今後ますますの拡大が予想されています。 しかし、越境ECでは様々なトラブルが起こりえます。そこで、本記事では、越境ECでよくあるトラブル事例と解決策を解説していきます。 現在、越境ECでトラブルを抱えている方やトラブルを未然に防ぎたい方は、ぜひ参考にしてください。 ▷▷ Shopeeでアカウント申請してみる! サイバー攻撃やECサイトの脆弱性を狙われやすい 本項目では、越境ECがサイバー攻撃やECサイトの脆弱性を狙われやすい理由と事例、注意すべきポイントを解説していきます。 1.狙われやすい理由 越境ECサイトは、様々な国の人々が大勢アクセスします。そのため、サイトの管理に気を付けないとサイバー攻撃やECサイトの脆弱性を狙われる可能性があります。 近年はインターネットの発達に伴い、サイバー攻撃の件数は世界的に見ても年々増加傾向にあります。小さなミスや油断から一瞬にして個人情報が流出する可能性があるため、注意が必要です。 2.狙われて起こるトラブル事例 サイバー攻撃やECサイトの脆弱性を狙われて起こるトラブルには、「個人情報の流出」や「商品の不正購入」が挙げられます。 ・個人情報の流出 これまでにも数々のECサイトで、お客様の個人情報やサイトに登録されていたカード情報などが流出するといった事故が発生しています。 ECサイト上から個人情報が流出すると、これまで積み上げてきた社会的信用を失ったり、流失した個人情報が第三者によって悪用された場合には損害賠償を命じられる可能性があります。 ・商品の不正購入 近年、クレジットカードの不正利用による不正購入が増加しています。 特に、ブランド品や電化製品、ガジェット品などの高価な商品は、売却によって利益を出しやすいことから不正注文がされやすい商品となっているため、注意が必要です。 3.狙われないために注意すべきポイント サイバー攻撃やECサイトの脆弱性を狙われないために注意すべきポイントは、以下の通りです。 ・社員のセキュリティ教育の徹底 最新のセキュリティソフトやツールを導入していたとしても、社員のセキュリティに対するリテラシーが低いとサイバー攻撃の脅威から守りきれません。そのため、定期的に社員のセキュリティ教育を実施して、ヒューマンエラーでの内部情報流失のリスクを低下させましょう。特に、不審なメールには、要注意です。メールに添付してある不審なファイルやURLにアクセスするとウイルスに感染し、顧客情報や社内の情報が社外に流出する危険性があります。 最近は、特定の企業や組織を狙った標準型攻撃メールが増加しています。標準型攻撃メールの場合、不特定多数に送られるメールとは異なり、企業の担当者が自社の業務に関連するメールだと思い込ませるように、メール内容やメールアドレスが作られています。そのため、通常の迷惑メールよりもトラップに引っ掛かりやすいため、要注意です。 ・最新バージョンのOS利用やウイルス対策ソフトの導入 OSの更新を怠っているとセキュリティが脆弱になり、サイバー攻撃を受けやすくなります。そのため、OSは小まめに最新版にアップデートし、セキュリティを高めましょう。また、ウイルス対策ソフトの導入もサイバー攻撃には有効的です。特に、最近は、ディープラーニングを活用したウイルス対策ソフトもリリースされており、マルウェアや未知のウイルスからもECサイトを守れます。 商標未登録の越境EC事業者が多い 本項目では、商標未登録の越境EC事業者が多い理由と事例、注意すべきポイントを解説していきます。 1.商標未登録の越境EC事業者が多い理由 商標登録は、自社の商品やサービスと他社のものとを区別するために登録します。ECの場合、販売する自社商品や自社で運営しているECサイト自体に商標登録します。しかし、知識不足や登録の手間から商標未登録の越境EC事業者が多いのが現状です。 cotobox株式会社の「越境EC事業における商標に関する実態調査」によると、越境ECで自社ブランドを販売する事業社の内、64.4%もの事業社が販売する国で事前に商標申請していない商品があったことが分かりました。 注意すべき点は、ECで販売する国ごとに商標登録をする必要がある点です。そのため、越境ECで海外販売する際は、日本国内の商標登録だけでは不十分です。 引用:cotobox株式会社 2.商標未登録によって起こるトラブル事例 商標未登録によって起こるトラブルには、「海外で商品が販売できなくなる」「商標の無断使用」「模倣品の規制ができない」といったトラブルが挙げられます。 ・海外で商品が販売できなくなる […]
越境ECとは
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2023.07.24

2023年版 実録!越境ECで売れた人気商品と検索ワード
国内市場の飽和、円安、日本経済の停滞……。さまざまな理由から、越境ECで海外への進出を目指す企業が増えています。 日本より市場規模も成長スピードも桁違いの海外市場には、ビジネスチャンスが多いことは事実。同時に、市場があまりにも広すぎて何を売ればよいのか迷う人も多いのではないでしょうか。 本記事では、越境ECの主要市場であるアメリカ、中国、東南アジアの最新トレンドを紹介します。さらに、急成長中の東南アジアでは商品カテゴリーごとの検索キーワードも独自データとともに公開。 海外の越境ECユーザーは現在どんな商品を探しているのか、最新のトレンド情報とともに分析していきます。 本記事で提供している情報は、ご利用される方の判断・責任においてご参照ください。できるだけ正確な情報の提供を心掛けておりますが、本記事はあくまで参考資料であり、Shopeeおよび執筆者は、ご利用される方の確認ミスによって発生したいかなる損失に対しても責任を負いかねますのでご了承ください。 ▷▷ Shopeeでアカウント申請してみる! アメリカ:外出関連や自動車パーツが人気商品 2023年に入り、コロナ感染症対策の緩和から外出ムードも高まったアメリカ。その影響で、越境ECにおける人気商品のトレンドにも変化が現れました。 アメリカ向け越境ECにおける、特筆すべき最近の傾向は下記です。 外出に関連したアイテムが人気商品に。ファッション、ジュエリーなどの需要が急速に回復。 外出の機会増大により、デジタルカメラの需要も高まる。 日本車がトレンドに。長距離を自動車で移動する人が多いアメリカでは、中古であっても状態や燃費の良い日本のタイヤなど「自動車パーツ」が人気商品になった。 中国:新製品、Z世代やニッチ市場に注力 以前は勢いがあることで知られていた中国市場ですが、コロナ禍の政策などの影響で経済は停滞中。北米市場よりも経済回復は遅いのではないかとも言われています。そんな最近の中国では、消費のニッチ化が報告されています。 中国の越境EC市場のトップシェアを占めるアリババグループのTmall(天猫、Tモール)が2023年4月に発表した最新トレンドは下記です。 最近の中国では新製品への需要が著しく高まり、ニッチな消費トレンドが強まってきている。 新製品の購入者が若年化している。 若者は新しいライフスタイルを求めており、支出額も多い。 こうしたトレンドの流れに乗り、年間総支出がより高いZ世代向けの施策に注力する企業も増えていくと見込まれる。 1996年から2010年に生まれたZ世代の消費者は、中国の人口で占めるのは約15%ほど。しかし支出額では、ニッチ市場における平均年間支出はTmall全体の平均よりも20%も高いという結果となりました。 経済や人気商品のトレンドも乱高下が目立つ中国市場。ニーズの細分化が進む中国へ向けた進出を考える場合、今後はマス市場を狙うのか、Z世代が集中するニッチ市場を狙うのか選択に迫られそうです。 東南アジア:新たな越境EC進出先として人気 越境ECの進出先として、新たな候補として話題に上がることも多くなった東南アジア市場。 かつての「物価が安く、購買力も低い」というイメージから一転、近年の経済成長により、東南アジア各国の越境EC市場はかつてないスピードで急拡大しています。 日本の2倍近くのGDP(国民総生産)を誇るシンガポール、日本の高度経済成長期並みの急成長を記録しているタイ、フィリピン、マレーシアなどの国々。加えて、日本語が通じやすく日本文化との馴染みの深い台湾も越境ECの進出先として注目されています。 東南アジアでトップシェアを維持する越境ECプラットフォームShopeeから、最新の売れ筋商品や検索キーワードについて独自データを公開。これらのデータを元に、各国の最新トレンドを分析していきます。 *本記事掲載の商品は、2023年4月1日〜5月24日にShopeeが独自に行った調査に基づきピックアップしています。(一部、集計期間が異なるものには注釈をつけています) シンガポール:越境EC初心者にもおすすめ シンガポールの1人あたりのGDPは、日本の2倍近いということをご存知でしょうか? 2021年における一人当たりのGDPは、シンガポールは72,794USドルで日本の39,285USドル、つまり約1.8倍でした。それだけ高収入の消費者も多く、購買力も高いことを示しています。 高所得者が多く、日本人駐在員も多く住んでいるシンガポールは越境EC初心者にもおすすめです。クレジットカード所有率・インフラの普及率ともに高く、自国に産業が少ないため国民の多くが日頃から越境ECの利用に慣れ親しんでいます。 なお、現在は東南アジア各国に進出しているShopeeもシンガポールで設立されました。 […]
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2023.07.06

越境ECにおける物流の重要性。Shopee独自の物流サービスSLSとは?
越境ECにおいて物流は売上や顧客満足度に大きく関わるため、非常に重要な要素です。本記事では、越境ECにおける物流の重要性とShopee独自の物流サービスであるSLSについて解説していきます。自社の物流を見直したい方やSLSに興味がある方は、ぜひ参考にしてください。 ▷▷ Shopeeでアカウント申請してみる! 越境ECにおける物流の重要性 越境ECにおいて物流が重要と言われる理由には下記の3点が関係しています。 1.物流コストが利益に直結する点 2.配送日数や配送料金が顧客の商品購入の決め手になることが多い点 3.物流は顧客の満足度に大きく関わる点 それぞれ順番に解説していきます。 1.物流コストは利益に直結する 越境ECの物流コストは、国内ECの物流コストよりも高額になるケースがほとんどです。越境ECの場合、輸送距離が長いため輸送コストが高額になるという理由のほかに、通関書類を作成するコストや長距離の輸送に耐えられるように商品を梱包するコストなども要因として挙げられます。ECは商品がお客様の元に届いてようやく売上になります。そして、物流コストをいかに抑えられるかでショップの利益は大きく変動します。 2.配送日数や配送料金が顧客の商品購入の決め手になることが多い 国内の物流と比較して、越境ECは輸送距離が長く、輸送にかかる費用も比較的高額です。そのため、商品を注文してから到着までの配送日数や配送料金を気にする購入者は多いです。例えば、商品の価格が多少高くても到着までの配送日数が短いショップを選ぶ購入者もいます。そのため、商品を販売する側は、顧客のニーズに応えられるように配送料金と配送日数における努力が必要となります。 ただし、無理に顧客の要望に応えようとして極端に短い配送日数や極端に安い配送料金を設定しようとすると物流のバランスが崩れ失敗する可能性が高くなるため、注意が必要です。 3.物流は顧客満足度に大きく関わる 商品を期限内にきれいに梱包された状態で届けられるかなど、物流は顧客満足度に大きく関わります。特に越境ECの場合、輸送距離が長く、関税で商品がストップしてしまう可能性があるため、商品をお客様の元に期限内に届けるハードルが国内ECよりも高いです。また、海外の輸送会社は、日本の輸送会社よりも商品の扱いが雑な場合が多いため、商品によっては配送途中で破損してしまう恐れがあります。当然、配送遅延や届いた商品に破損が見られると顧客満足度は下がり、リピーターも付きにくくなります。このように、越境ECの物流は顧客満足度に大きく関わります。 越境ECの物流における課題 経済産業省が発表した「令和3年度電子商取引に関する市場調査報告書」によると、2019年に7,800億USドルだった世界の越境EC市場規模は、2026年には4兆8,200億USドルに到達すると予想されています。そんな盛り上がりを見せる越境EC市場ですが、物流における課題も複数見られます。 本項目では、越境ECの物流における課題を4点解説していきます。 1.通関手続きに手間がかかる 課題の1点目は、税関を通過するための手続きに手間がかかる点です。関税の金額や内容は商品を配送する国や商品によって異なります。そのため、状況に合わせて適切な通関手続きを行う必要があり、そのためには関税のルールや仕組みを覚えておく必要があります。 2.返品対応が難しい 課題の2点目は、返品対応が難しい点です。一度海外のお客様に商品を配送してからもう一度日本に商品を戻すとなると配送費は倍かかってしまいます。そのため、返品を受け入れるのか、返品時の送料は誰が負担するのかあらかじめ明確に決めておく必要があります。 3.配送コストが高い 課題の3点目は、越境ECの場合輸送距離が長いため、配送コストが高額になる点です。配送コストが高額な分だけ利益が少なくなってしまいます。また、発送してからお客様の手元に商品が届くまでに時間を要するのも課題と言えるでしょう。 4.配送作業に手間がかかる 課題の4点目は、商品の梱包など配送作業に手間がかかる点です。日本に住んでいると日本の配送は当たり前のように感じますが、実は日本の配送業者は世界でもトップレベルに配送が丁寧です。海外の配送業者の中には、荷物を雑に扱ったり、注意書きを見落とすことが頻繁に発生するため、配送の途中で商品が破損する可能性があります。そのため、海外配送の場合、商品を頑丈に梱包する必要があり、配送作業に時間が取られてしまいます。 越境ECの物流課題の解決方法 越境ECの物流における課題を解決するためには、以下3つの施策がおすすめです。 1.フルフィルメントサービスを利用する 2.物流委託サービスを活用する 3.倉庫管理システムを導入する 以下、順番に解説していきます。 1.フルフィルメントサービスを活用する フルフィルメントサービスとは、商品の梱包や保管、検品、発送などの物流業務に加えて決済処理や返品対応、顧客からのクレーム対応などECの一連業務を外部の会社が代行してくれるサービスです。商品の仕入れからお客様との関係構築まで代行してくれるため、自社の人的リソースが足りない企業におすすめです。また、物流やECに関するノウハウが自社にない企業にもフルフィルメントサービスの利用はおすすめです。 2.物流委託サービスを活用する 物流委託サービスとは、商品の保管や梱包など物流に関わる業務の一部を外部の会社が代行するサービスです。フルフィルメントサービスとの違いは、代行してもらう業務の範囲にあります。フルフィルメントサービスの場合、商品の仕入れからお客様との関係構築まで全ての業務を代行してもらえます。しかし、物流委託サービスの場合、外部の会社に代行してもらうのはあくまでも商品の梱包や発送といった物流に関する業務のみです。そのため、物流に関する業務負担を減らしたい企業に物流委託サービスはおすすめです。 3.倉庫管理システムを導入する 倉庫管理システムとは、商品を保管する倉庫内の運営をサポートしてくれるシステムです。英語で倉庫管理システムは「Warehouse Management System」のため、頭文字を取ってWMSとも呼ばれます。倉庫管理システムの導入により、入荷作業や在庫管理、商品の棚卸などを効率的に進められるようになります。越境ECで扱っている商品数が多く、商品の在庫管理に使用するリソースが大きい企業に倉庫管理システムはおすすめです。 合わせて読みたい […]
越境ECとは
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2023.06.29

ebayやるならShopee輸出を同時に行うのがおすすめ!併用する3つのメリットとは?
「eBayをやってるけど、他におすすめの越境ECプラットフォームはない?」 「これから越境ECを始めたいけど、おすすめのプラットフォームは?」 それならShopeeがおすすめです。この記事では、どちらも同じ越境ECプラットフォームのeBayとShopeeについて、両者を使うことでお得になる理由・メリットを解説します。 ▷▷ Shopeeでアカウント申請してみる! Shopeeとは? Shopee(ショッピー)は、東南アジアを中心に展開しているECプラットフォームです。現在、日本からの越境ECが可能な国は、シンガポール、台湾、タイ、マレーシア、フィリピンの5か国となっています。 Shopeeの特徴の1つに、ユーザー同士のコミュニケーションを重視していることがあります。セラー(出品者)とバイヤー(購入者)との間で、直接やり取りができるチャット機能を提供しており、より対面販売に近い形でのセールスができます。 さらにShopeeはコスト面のサポートも充実しています。一定条件を満たすと送料の一部がサポートされる制度(FSS)や、キャンペーン時に発生するコインキャッシュバックの費用を負担してくれる制度(CCB)などがあり、バイヤーはもちろんセラーのお財布にも嬉しいサービスが豊富に揃っています。 Shopeeを使う5つのメリット ①手数料が低い 販売活動でコンスタントに発生する手数料は、できるだけ少なく抑えることが利益を最大化させるためには重要です。 Shopeeの商圏は東南アジア中心になりますが、そこでの手数料率は、他のプラットフォームと比較しても業界随一の低コスト体系となっています。 Shopeeの「出品」「売上」に関する手数料をeBayと比較した場合、具体的には以下の通りです。もちろん例外はあるものの、eBayよりも手数料を抑えられる事が多いのが特徴です。 出品に関する手数料 越境ECモール 出品に関する手数料 eBay 0.05〜0.3USD(無料枠あり) Shopee なし 売上に関する手数料 越境ECモール 売上に関する手数料 eBay 1.65USD+落札額の3〜15%(※) Shopee 5.3~7.0% ※eBayの標準手数料(ほとんどのカテゴリーが該当)は12.9% 【Shopee】国別の売上に関する手数料率 シンガポール…7.0% 台湾…7.0% マレーシア…5.3% タイ…6.42% フィリピン…5.6% 合わせて読みたい eBay・Shopeeの手数料を5項目で徹底比較!越境ECプラットフォームを費用面で選ぶならどっち? ②送料が安い 送料は販売の都度かかってくるコストです。越境ECでの利益を伸ばすためには、できるだけ送料コストを抑えることが重要です。 Shopeeは、日本から近いアジア圏に配送するため、他地域(米国、欧州など)と比べて、基本的に送料が安く設定されています。また、Shopeeのプラットフォーム上でのみ利用できる、独自配送サービス「SLS(Shopee Logistics Service)」があります。SLSの特徴は、他社クーリエよりも安い送料設定がされていることはもちろん、購入者も一部送料を負担する仕組みなので、さらに送料コストを軽減させることができます。 eBayの場合は、SLSのようなプラットフォーム側が提供する配送サービスはないので、セラー側で配送クーリエを手配する必要があります。 ③購入者のメリットが多い 購入時にポイントが付与されることは、ストアのファン獲得につながり、リピーターになってくれる大きな要因になります。 […]
越境ECとは
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2023.06.29

化粧品の越境ECは意外と簡単?企業事例と成功のコツ
日本の化粧品は海外でも人気があり、越境ECに向いています。品質、安全性、ブランドイメージなどの評価が高いため、海外市場でも信頼されやすい傾向があるからです。 実際に、国内のドラッグストアなどで化粧品の爆買いをしているインバウンド観光客を見かけたことがある人も多いのではないでしょうか? 本記事では、実際に越境ECを使い海外進出に成功した企業事例を交えながら、化粧品における越境ECの成功のコツをご紹介していきます。 ▷▷ Shopeeでアカウント申請してみる! 化粧品ブランドが越境ECに注目する理由 東南アジア・台湾で最大規模の越境ECプラットフォームShopeeの消費者トレンド分析によると、2023年第一四半期の日本越境商品の人気カテゴリー1位は「美容品・化粧品」でした。 これは、Shopeeが展開している東南アジア・台湾の国々で販売された日本商品のうち、美容品・化粧品がもっとも人気が高かったことを示しています。 2023年第1四半期の日本越境商品の人気カテゴリーは、昨年の同時期と似た傾向が続いています。「美容品・化粧品」「ヘルスケア」「食品・飲料」のカテゴリー商品が東南アジア・台湾で人気が高いことがわかります。 2023年に入ってから東南アジアと台湾の外出規制がさらに緩和されたため、外出に関連してレディースファッションやスポーツ・アウトドア関連商品の勢いも増しています。外出や遠出をする人が増えているという傾向を踏まえ、今後は外出時に必要な化粧品のニーズも高まっていくだろうと予想されます。 売れ筋から読み解く、海外における日本の化粧品とは 次に、Shopeeの同リサーチによる2023年第1四半期の売れ筋商品です。 カテゴリTOP3となった「美容品・化粧品」「ヘルスケア」「食品・飲料」の売れ筋商品第1位は以下の結果となりました: 美容品・化粧品: KOSE ソフティモ スピーディー クレンジングオイル ヘルスケア: 潤姫桃子 グルコシルセラミド 食品・飲料: スターバックス抹茶ラテ これらの人気商品はいずれも日常的に使われるものです。売れ筋商品の傾向から、東南アジアや台湾において日本商品はすでに日常生活の一部になっていることが読み解けます。 日本商品への親しみのある東南アジア・台湾では、今後もさらに現地の消費者ニーズを掘り起こせる可能性があると感じられるでしょう。 このように、化粧品が越境ECの人気カテゴリーであることや現地の日常生活に日本商品が浸透しているといった背景から、化粧品の新たな展開先として越境ECが注目されています。 合わせて読みたい 【人気シリーズ最新版】2022年世界で売れている日本商品はコレ!オススメの必勝アイテム8選(ビューティ編) 越境ECに進出するなら狙い目の国は? 現金主義だったり、ECでの買い物を躊躇する保守的な人もまだ多い日本と比べ、海外市場では電子決済が広く浸透し、ECでの買い物に比較的オープンマインドな傾向にあります。つまり、海外ではECで買い物をする頻度や購入金額も高い傾向にあるということです。 しかし、実際に海外に販売するといっても国によって消費者のニーズもバラバラです。化粧品で越境ECに進出するならどんな国をターゲットにすればよいのでしょうか? インバウンド観光客にヒントが 越境ECと相性の良い販売先の国を考える際、参考になるのが日本へのインバウンド観光客です。というのも、旅行中に日本製品を購入したインバウンド観光客が、帰国後に越境ECを通じてリピート購入する傾向が強いと言われているからです。 これまでインバウンド観光客といえば、中国からの観光客といった印象が圧倒的でした。しかし、最近では経済が成長し国民所得が増えているタイ、マレーシアやベトナムなど東南アジアの国々からの来日も増えています。 どの国へ進出すればよいか迷った際には、インバウンド観光客がどこから来ているか、そしてどんな商品を購入しているかを分析するとよいでしょう。それらの国々では、現地でも同じ商品を買ってくれる可能性が高いといえます。 市場は大きいが不安定な中国、急成長中の東南アジア 輸出市場先として、中国市場の規模は圧倒的です。人口も多く、購入の勢いもあります。中国市場で成功した企業などのストーリーを耳にした人も多いのではないでしょうか? その反面デメリットもあり、中国市場は不安定でもあります。コロナ禍などに見られるように、中国政府の政策が急に変わり、それに応じて購買傾向も急スピードで変化するため、今まで売れていたものがパタリと売れなくなってしまうことなどがあるのです。インバウンド観光客で混み合っていた銀座や心斎橋などの商店街が、政策変更により急に閑古鳥となったのもわかりやすい例のひとつです。 中国以外にもポテンシャルの高い越境EC市場として、今注目されているのが東南アジアです。フィリピン、マレーシア、タイやベトナムなどの国々では日本の高度経済成長期と同様の勢いで経済成長しており、それに伴い個人の購買力も高まっています。さらに、自国に産業が少ない小国のシンガポールでは国民のほとんどが越境ECに慣れており、高所得の日本駐在員なども多く生活しています。 東南アジアの市場規模は中国ほどではありません。しかし、日本商品との相性の良さや堅調な成長傾向などを踏まえると越境EC進出先として注目したい市場だといえるでしょう。 合わせて読みたい 東南アジア向け越境ECは売れる?経済成長と拡大中のEC市場を解説 男性も使えるユニセックス化粧品で成功!越境EC企業事例 それでは、ここからは実際に化粧品の越境EC進出で成功している日本企業の事例をご紹介していきます。 株式会社 G.O ホールディングス […]
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2023.06.28

越境ECでオーダー数 20倍も。女性向け商品の海外展開と今後の可能性
女性向け商品のEC販売において、成熟しきった国内市場でどうやって売上を伸ばそうかと頭を抱えている企業も多いのではないでしょうか。販路を拡大する隙間がないほど成熟しきった国内市場に比べて、海外市場にはまだ大きな可能性が残されています。 外出規制が緩和された今、遠出や出社する人が増えています。それに合わせるように、女性向け商品の越境ECオーダー数も劇的に増えています。 なかでも注目したいのが東南アジア。世界の経済成長は鈍化しているにも関わらず、東南アジアの国々では比較的高い成長率を維持しています。さらに女性の社会進出も進んでおり、購買力や購買決定権も向上中。 本記事では、女性向け商品の海外展開の可能性と、実際に越境ECで売上を短期間に伸ばした企業事例も紹介します。中国や米国については既出の情報も多いので、今回は近年急成長を遂げている東南アジア市場について解説していきます。 ▷▷ Shopeeでアカウント申請してみる! 東南アジアのEC市場は女性が牽引 国際金融公社(IFC)が発表したレポートによると、東南アジアのEC市場では、2025年から2030年の間に女性が2,800億ドル以上を牽引する可能性があるそうです。 2015年以降、東南アジアのEC市場規模は3倍になっており、今後もさらに3倍の勢いで成長すると見込まれています。こうした背景のなかで、東南アジアでは女性の社会進出が進んでいることも、女性の購買力を急速に押し上げている要因のひとつです。 東南アジアでは、国を挙げてEC市場を成長させるために施策に取り組んでいるケースも多くあります。さらに若い世代へのIT教育にも力を入れているため、一過性ではない長期的な成長にも期待できます。 ECは新しいテクノロジーを反映するスピードが非常に早い分野です。新しい戦略をいち早く取り入れ、変化に対応できた国や企業が今後ますます有利になっていくでしょう。 女性の購買力が向上し、質重視の消費へ転換 これまでは「低価格・低品質」というイメージを抱く人も多かった東南アジア市場。しかし、ここ数年の劇的な経済成長により、様子はガラリと変わっています。 世界の経済成長率が鈍化する中でも、特にインドネシア、マレーシア、タイ、フィリピン、シンガポールのASEAN-5の国々では比較的高い成長率を維持しているのです。 また、国際通貨基金(IMF)によれば、ASEAN-5諸国の実質GDP成長率は、2022年、2023年にかけて約5%の成長率を見込んでいるとされています。対して先進国のGDP成長率は、2022年は2.4%、2023年は1.1%前後にとどまるとされており、ASEAN-5諸国の成長の勢いが浮き彫りとなっています。 こうした経済成長により、東南アジアにおける個人消費額が増え、世帯所得も大幅に伸びてきています。下記が、国際通貨基金による世界経済見通し(WEO)のデータです。 このグラフから、東南アジア各国の国別所得は右肩上がりで増加していることがわかります。成長率に着目すると20年間でマレーシアは3倍、インドネシアは6.6倍の成長です。所得金額においては、マレーシアにおける所得が高水準になってきていることがうかがえます。 次に、世界銀行による女性の労働力率に関するデータです。下記のグラフに2022年9月現在のアジアの女性の労働力率が示されています。 ベトナムを筆頭に、タイやインドネシアでは日本と同水準かそれ以上、マレーシアでも50%を超える水準をマークしています。こうした数値を見ると、東南アジアの女性の社会進出が進んでいることがわかります。 こうした背景から、東南アジア諸国では女性が自分で稼げるようになり、その結果として購買力が大きく向上していることがわかります。 それに伴って、以前よりも「質」を重視した消費にシフトしてきています。特に子どもを持つ女性層では、「子どもによりよい環境を」との思いから商品を選ぶ傾向も強くなってきているようです。 越境ECの商品トレンドは女性服。オーダー数は1994%増加 見出しの1994%という数字を見て、「何かの間違いでは?」と思われたかもしれません。そのくらい桁違いな成長率を記録しているのが東南アジアの越境EC市場です。 Shopeeが先日発表した2023年第一四半期の日本越境商品のショッピングトレンド調査によると、成長率の高さで圧倒的だったのがレディース服の下着・ランジェリー商品。2022年と比較するとオーダー数は+1994%の伸びを記録し、著しく成長していることが判明しました。 こうした大幅な急成長の背景には、東南アジア諸国の外出規制の緩和が関係しています。出社や遠出をする人が増え、外出に必要なレディース服や関連商品の需要が高まりました。 越境ECにおける販売において、これらのジャンルの商品は今後しばらくは堅調に成長を続けると予想されています。 女性向け商品における越境EC成功事例 それでは、ここからは越境ECを通じて実際に海外展開を行う日本企業の成功事例をご紹介していきます。 SHIROHATO – 株式会社 白鳩 「SHIROHATO」は株式会社 白鳩が運営する、女性のインナーアイテム(ブラジャーなど)を販売するECサイト。国内市場の成熟によりなかなか販売が増えていかないという課題を打開するために、越境ECを使った海外販売の取り組みを開始しました。2022年からShopeeを通じて東南アジアへの販売を開始し、3ヶ月という短期間で売上を大きく成長させました。 […]
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2023.06.21

中小企業における越境ECの取り組み状況|事例も解説!
近年中小企業では売上拡大のため、越境ECに取り組むケースが増えています。 しかし、いざ越境ECに取り組みたいと思っても、具体的に何を取り組めばいいかわからない方も多いのではないでしょうか? 今回は中小企業における越境ECの取り組み状況について、事例も含めて解説します。 越境ECへの取り組みを検討している企業はぜひ参考にしてください。 ▷▷ Shopeeでアカウント申請してみる! 中小企業では越境EC利用が拡大 近年中小企業で越境ECに取り組むケースが増えています。 以下のアンケートによれば、「越境ECを利用したことがある」「越境ECの利用を拡大する」と回答している中小企業は2年連続で大企業を上回っています。現在越境EC利用のある企業に対する質問に関しても、更なる拡大・維持において、常に中小企業が大企業を上回っています。 今後の越境EC利用の予定についても、2022年度で更に差が開いていることが確認できます。中小企業の方が、海外販売に対してのハードルが低かったり、体制の柔軟性があるように思います。 引用:ジェトロ「日本企業の海外事業展開に関するアンケート調査(2021年度)」ジェトロ「日本企業の海外事業展開に関するアンケート調査(2022年度)」 中小企業はEC利用に課題を抱えている 越境ECに取り組む中小企業は増えているものの、同時に課題を感じている企業も多くあります。 ジェトロの「日本企業の海外事業展開に関するアンケート調査(2022年)」によれば、中小企業におけるEC利用の課題として「販売先国・地域に関する情報不足」や「物流や通関、関税支払い、返品にかかるリスク」など数多くの課題があると回答しています。 引用:ジェトロ「日本企業の海外事業展開に関するアンケート調査(2022年度)」 上記のグラフによれば、中小企業は全項目で大企業よりも課題を抱える割合が多いことがわかります。 また、海外向けでECを利用する企業(越境EC)では、特に「自社ブランド認知度向上の難しさ」を掲げている企業が多い結果です。 中小企業が越境ECに取り組む際は、上記の課題に対して適切な対策を取る必要があります。 多くの中小企業が「第三者のプラットフォーム」で越境ECに取り組む 越境ECに取り組む中小企業の多くが、第三者が提供するプラットフォームで活動しています。 ジェトロの2021年度「日本企業の海外事業展開に関するアンケート調査」によれば、B2B向けビジネスを展開する中小企業の越境ECでは、71.7%が「第三者が運営するプラットフォーム」を利用しています。 引用:ジェトロ「日本企業の海外事業展開に関するアンケート調査(2021年度)」 越境ECはECサイトを通して行われるケースが一般的ですが、自社ECサイトを構築するためにはサーバー構築など多額のコストや手間がかかる点がデメリットです。 その点、ECモールのような第三者が提供するECサイト・プラットフォームを活用すれば、上記のコストや手間がかからず、すぐに越境ECを始められます。 初期費用やECサイト構築の手間を省けるため、リソースが限られる中小企業は第三者が提供するプラットフォームを活用するケースが多くあります。 日本の中小企業における越境ECの取り組み事例 日本の中小企業における越境ECの取り組み事例を、以下3つ紹介します。 SAMURAI STORE ヤーマン 株式会社デファクトスタンダード SAMURAI STORE 「SAMURAI STORE」は、甲冑や刀剣類を販売する日本企業です。 侍など日本文化を象徴する商品は海外でも人気が高く、越境ECでも多くの商品が取引されています。 最近では大谷翔平選手が所属するロサンゼルス・エンゼルスにホームラン・セレブレーション用のアイテムとして兜を提供したことでも話題となりました。 […]
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2023.06.20

eBay・Shopeeの手数料を5項目で徹底比較!越境ECプラットフォームを費用面で選ぶならどっち?
「eBayとShopeeの手数料、何がどう違うの?」 「自社商品を輸出するのに最適なサービスはどっち?」 この記事では、eBayとShopeeの手数料について、越境ECでかかる5種類の手数料に分けて、それぞれ具体的に解説します。 さらに後半では「この商品ではどっちがおすすめ?」という視点で、重視すべき5つのポイントごとに、おすすめの越境ECモールをまとめました。 越境ECモール選びの参考にご活用ください。 ▷▷ Shopeeでアカウント申請してみる! 越境ECでかかる手数料は主に5種類 越境ECで発生する手数料は、主に以下の5種類です。 出品に関する手数料 売上に関する手数料 ストアに関する手数料 追加オプションの手数料 出金に関する手数料 eBayとShopeeでは、これらの手数料にどのような違いがあるのかを、それぞれ個別に比較していきましょう。 ①出品に関する手数料を比較 「商品の出品」で発生する手数料です。販売の有無に関わらず、出品をしただけで発生します。 eBayの出品に関する手数料 1出品ごとに手数料が発生します。どのアカウントでも、毎月250品までは無料枠内で出品でき、それを越えた分に対して手数料が発生します。また無料枠は、別途ストアを開設することで、加入プランに応じて最大10万品まで増加します。 Shopeeの出品に関する手数料 Shopeeでは、出品している商品数に関わらず、出品に関する手数料は発生しません。 ②売上に関する手数料を比較 「商品の売上」により、販売時点で発生する手数料です。 eBayの売上に関する手数料 販売した商品が含まれているカテゴリーによって手数料率が変動します。例えば、ほとんどのカテゴリーが該当する「標準手数料」だと、7,500USDまでは12.9%となっています。 また、過去の売上やアカウント評価の状態によって、手数料が割引になります。 Shopeeの売上に関する手数料 販売手数料と決済手数料を合わせた5.3~7.0%が手数料です。下記の通り、出品する国により手数料率が変わります。 【Shopee】国別の売上に関する手数料率 シンガポール…7.0% 台湾…7.0% マレーシア…5.3% タイ…6.42% フィリピン…5.6% 合わせて読みたい 落とし穴に注意!海外販売における消費税の考え方を総合解説 ③ストアに関する手数料を比較 アカウントの「維持管理」に関する手数料です。 eBayのストアに関する手数料 eBayでは、ストアを開設するかどうかは任意であり、必ず発生する費用ではありません。しかし、個人の趣味ではなく事業規模で販売するセラーアカウントでは、ストア開設によるメリットを活用するために多くがストアで運営しています。 ストア開設のメリットは、「①出品に関する手数料」の無料出品枠が増えることや、「②売上に関する手数料」の固定費用が割引になることです。他にも、デフォルトの販売ページ以外にストアURLが発行され、デザイン性が向上するなどがあります。 Shopeeのストアに関する手数料 Shopeeでは、ストアに関する手数料は発生しません。 […]
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2023.05.31

アパレル越境ECを始めるには?拡大中の二次流通、成功事例も紹介
コロナ禍で大きく変わった消費傾向。アパレル業界も例外ではなく、日本の衣料品購入単価は下落傾向です。節約志向が目立つようになり、日本国内への販売だけでは壁を感じる企業も多いのでは……。 しかし海外に目を向けると、コロナ禍で加速した世界的なデジタル化により越境EC市場は急拡大しており今後も成長が続く見込みです。 アパレルの国内市場は成熟期を迎え停滞していますが、海外ではいまだ拡大を続けており、2025年には市場規模が約300兆円に達する見込みとのデータもあるほどです。 さらに近年は二次流通によるグローバル古着市場も成長を続けています。 停滞する国内アパレル市場でビジネスの限界を感じたら、海外市場に目を向けるのも良いのでは? 本記事では、アパレルで越境ECを始めるための基礎知識や二次流通での成功事例をご紹介します。 ▷▷ Shopeeでアカウント申請してみる! 日本のアパレル業界と越境ECの現状 ここからは日本におけるアパレル業界と越境ECの現状について解説していきます。 日本の現状:若年層の減少、カジュアル化、値引きの定着 少子高齢化が目立つ日本では、若年層の人口減少により、若者向けのアパレル市場規模は徐々に小さくなってきています。かつてはアパレル消費を牽引していた若者たちの消費規模は低下傾向。 加えて、コロナ禍の外出制限により人々のライフスタイルも大きく変化しました。着飾るためのファッション需要は低下し、一気にカジュアル化。低価格で気楽さを求めるカジュアル志向の人が増え、ファッションを楽しむよりも必要に駆られた時だけ購入する傾向が強くなりました。 また、国内アパレル市場では定価購入によるプロパー消化率が低く、値引きによって最終的に消化するビジネスモデルが定着しつつあります。 さらに近年の原材料の調達コストや人件費、さらには店舗家賃などの値上がりなど、日本国内のアパレル販売を取り巻く環境は厳しく、収益性を維持するのは難しくなってきています。 成長が続く越境ECと注目の二次流通市場 先行きが厳しい日本のアパレル市場に対して、海外の状況はどうでしょうか? まず越境EC市場について着目すると、市場は成長を続けています。越境EC市場規模は2026年には2019年の6倍を超える、4兆8200億USドルにまで拡大する見込みです。 アパレル分野をみても海外市場は拡大中で、2025年には市場規模が約300兆円に達すると考えられています。 以上の背景から、越境ECや海外のアパレル市場には大きなビジネスチャンスが残されていると言えるでしょう。 また最新のトレンドとして注目したいのが、古着などの二次流通市場。地球環境への意識や原材料の値上がりなどから古着などの中古衣料品へのニーズが高まり、グローバル中古衣料品市場は成長を続けています。 Roland Berger社のリサーチによると、グローバル中古衣料品市場は2017年から18.4%の成長を続け、2025年には770億USドルに達すると見込まれています。 Roland Berger 「Withコロナ時代の アパレル市場の展望」P38 近年、国内ではメルカリなどの二次流通が大きなシェアを占めてきていますが、海外においても中古衣料品へのニーズは年々高まっています。 成熟期に入っている日本のアパレル市場ですが、成長を続ける海外市場に向けた越境ECを使えば、新品販売から二次流通まで多くのチャンスが期待できそうです。 アパレルで越境ECを始めるにはどうしたらいい? 海外向けの越境ECにビジネスチャンスがあることはわかりましたが、実際にアパレルで海外向けに越境ECを始めるにはどうしたらよいのでしょうか? 何から準備すれば良いのか?英語がわからないと難しいのか?……など、これから越境ECを始めようとする人が抱きがちな疑問にも答えていきます。 販売国を決める。成長中の東南アジアは二次流通にチャンスも 越境ECでアパレルを販売する際に重要となるのが販売先の国。 […]
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2023.05.19

越境ECで中小企業が直面しがちな課題とは?解決策も紹介
急成長が続く越境EC市場。世界各国を相手にできる越境ECはビジネスチャンスが多いのですが、「海外に向けたEC販売」と聞くと少し不安に思う方もいるかもしれません。 しかし、つまずきがちなポイントに共通点も多く存在するため、課題を事前に把握しておけば回避できる問題もあるものです。 本記事では、中小企業が直面しがちな課題と具体的な解決策について詳しく紹介していきます。 ▷▷ Shopeeでアカウント申請してみる! 課題が山積み?日本企業における越境ECの現状 越境ECにおいて、日本企業はどのような状況に置かれているのでしょうか? まずは日本企業における越境ECの現状について、データとともに読み解いていきます。 遅れがちな日本企業の越境EC展開 世界の越境EC市場は拡大を続けていますが、日本企業の現状はどうなのでしょうか? JETRO(日本貿易振興機構)が2022年に行った「日本企業の海外事業展開に関するアンケート調査」によると、販売チャネルとしてECを利用したことがある企業は全体のわずか35.5%でした。その中で、越境ECを利用して日本から海外へ販売をしたことのある企業は、半数以下の45.6%。 EC展開をする日本企業の少なさに加え、越境ECに着手している企業はまだ限られていることがわかります。 日本企業の越境EC展開はあまり進んでいるとは言えない状況です。 越境ECを活用するのは大企業より中小企業 次に企業規模の観点から、販売チャネルとしての越境ECについて分析していきます。 JETROによる同調査では、ECを販売に利用したことのある大企業は31.3%、中小企業は36.2%でした。その中で越境ECを活用している大企業は37.9%に留まり、中小企業の46.7%と10%近い差があります。 また、今後の利用についても「利用を拡大する」「今後、さらなる利用拡大を図る」と回答した企業の割合は中小企業が大企業を上回っています。 2022年度 ジェトロ海外ビジネス調査「日本企業の海外事業展開に関する アンケート調査」より抜粋 EC展開に後ろ向きな大企業が多く、中小企業はチャンス さらに、同調査でECを利用中の企業のうち65.5%が、海外向け販売でも「ECを活用中または利用を検討している」と回答しています。7割弱の企業が海外向けのECに前向きな反応を示したということになります。 ECを利用中の企業のうち、海外拠点での販売も展開するのは中小企業が21.4%だったのに対し、大企業は44.6%。2倍以上の差がつく結果となりました。大企業は海外拠点での販売に力を入れている一方で、中小企業は越境ECに注力していることが読み取れます。 注目すべきは、ECの利用について「今後も利用する予定はない」と回答した大企業が、なんと52.4%にのぼること。日本の大企業の保守的な傾向が伺えます。 海外向けの販売でECの活用の興味が高まっているにも関わらず、今後も越境ECへの進出が遅れそうな大企業。つまり、中小企業に大きなチャンスが残されていると言えるでしょう。 課題を解決するため?越境ECの開始目的 東南アジア・台湾で最大規模の越境ECプラットフォーム、Shopee。越境ECに積極的な日本企業も多く抱える日本法人、Shopee Japanでは「越境ECの2022年の総括及び2023年の展望調査」を実施しました。越境EC事業の担当者111名に対して、日本企業の現状や課題について最新の動向を調査しました。 次が、本調査における「越境ECを開始した理由・目的」に関する回答です。 Shopee Japan株式会社 「越境ECの2022年の総括及び2023年の展望調査」 半数近くの46.8%をマークしたのが「リピーターの定着」。これは、日本での観光中など、何らかの理由で一度自社の商品を購入した海外顧客のリピーター化を指しています。 マーケティングにおいて、新規顧客を獲得するよりもリピーターを定着させる方が労力が少ないと言われています。この調査から、効率よく収益を上げられるリピーター客を逃さないようにしたい、という企業の意向が伺えます。 また、別の調査でも外国人の訪日経験と越境ECには密接な関係があることがわかっています。 BEENOS株式会社がアメリカ、台湾、マレーシア、イギリスの約1,900人に向けて実施した調査では、「訪日時のお買い物の際に、店頭での購入だけでなく、ECも活用したいですか?」という質問に、全体の56%以上が「ECも活用したい」 と回答。 […]
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2023.05.18

【越境ECで人気の食品とは?】食品販売時のポイントについても解説
日本の食品は海外でも高い人気を誇っています。しかし、具体的にどのような食品が海外で人気があるのか、ボンヤリとしたイメージだけを持っている方も多いのではないでしょうか。 そこで、本記事では、越境ECで人気の食品について解説していきます。 越境ECで食品を販売する際の注意点についても合わせて解説しておりますので、越境ECで食品の販売を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。 ▷▷ Shopeeでアカウント申請してみる! 日本の食品の輸出に関する市場規模 「平成29年度 日本からの電子商取引(EC)を用いた農林水産物・食品の輸出に関する調査」によると、越境ECを使用した日本の食品に関する市場規模(図表1)は、1,574億円でした。特に輸出が多かったのが、菓子や調味料、緑茶、健康食品です。これらの食品は賞味期限が長く、サイズもコンパクトのため、海外販売に向いています。反対に、輸出額が小さかった穀物等や生鮮品は、賞味期限が短く、輸送時にかさばるため、海外販売には向いておりません。 図表1 越境ECを使用した日本の食品に関する市場規模 日本食品を販売するならアジア太平洋州の国がおすすめ 以下の図表2は、アジア大平洋州、中東、北米・中南米、欧州、アフリカの地域ごとに対する食品輸出の市場規模を表しています。図表から見て分かるように、アジア大平洋州が最も市場規模が大きく、全体の82%(1,299.8億円)を占めています。この背景には、中国の圧倒的なマーケット規模があります。また、近年は、東南アジアのEC市場規模が拡大傾向にあります。2019年には、東南アジアのEC市場規模は1兆円を超えており、2025年には、市場規模が3兆円を超えるという予測もあります。このように、現状の市場の大きさと今後の市場の伸びを見てもアジア大平洋州の消費者へ向けて商品を販売するのが、今からでもおすすめです。 図表2:地域別の市場規模(単位:億円) 引用:日本からの電子商取引(EC)を用いた 農林水産物・食品の輸出に関する調査 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/export/e_enkatu/attach/pdf/index-1.pdf 合わせて読みたい 東南アジア向け越境ECは売れる?経済成長と拡大中のEC市場を解説 外国人に人気がある日本の食品 日本の食品は外国でも高い人気を誇ります。特に「お菓子」「緑茶」「日本酒」は外国人から高い評価を得ています。本項目では、外国人に人気がある日本食品について詳しく解説していきます。 ■ お菓子 「キットカット」や「東京バナナ」「果汁グミ」「白い恋人」「宇治抹茶生チョコレート」などの日本のお菓子が海外で人気です。特に、「東京バナナ」や「白い恋人」のように日本の地域限定商品は外国人から高い人気を誇ります。また、「宇治抹茶生チョコレート」のように、和を感じられるお菓子を喜ぶ外国人は多いです。 ◼️ 緑茶 グラフ1:緑茶の輸出実績(世界)からも分かるように、緑茶の輸出額は右肩上がりで増加しており、R3年には過去最高の204億円を達成しました。この背景には、健康的でヘルシーな日本食への世界的な注目が関係しています。 グラフ1:緑茶の輸出実績(世界) 引用:(農林水産省)https://www.maff.go.jp/j/pr/aff/2204/spe1_04.html#main_content ◼️日本酒 「八海山」や「月桂冠」「久保田」「男山」などの日本酒が外国人に人気です。日本酒が海外で人気になったのも和食文化の世界的な注目が関係しています。日本酒の輸出額は、アメリカや中国などの人口が多い国の他に、香港や台湾、シンガポールなどのアジアの国でも高い輸出量を誇っています。 食品輸出に関する3つの国際基準 食品は、他の輸出品と比較して基準が厳しいのが特徴です。なぜなら、食品は直接口から体内に取り入れる物であり、健康的被害や精神的被害が大きく出る物だからです。そのため、食品に関する様々な基準が設けられています。本項目では、食品に関する国際的な基準である「CODEX」「HACCP」「FDA」について解説していきます。 CODEX CODEXとは、1963年にFAO(国際連合食糧農業機関)とWHO(世界保健機関)によって設立された国際的な政府機関です。日本は、1963年から加盟しています。CODEXの目的は、消費者の健康保護や食品の公正な貿易の確保です。そのために、CODEXでは、米や野菜、肉、魚、果物など200品目を超える食品規格の定義づけを行っています。CODEXを守ることで、ECなどで食品を国同士でやり取りする際でも、安全に公正な取引が行えるようになります。 HACCP HACCPは、アメリカのアポロ計画で宇宙食の安全性を確かめるために考案された衛生管理法で、今では国際的な衛生管理法として使用されています。HACCPの意味としては、Hazard(危害)、Analysis(分析)、Critical(重要)、Control(管理)、Point(点)の頭文字を取ってHACCPと呼ばれています。HACCPの導入により、食品が消費者に渡る前に食品事故を未然に防げる可能性が高まります。日本では、2021年6月からHACCPの導入・運用が完全に義務化されました。HACCPを破ると、「3年以下の懲役、または300万円以下の罰金」が課せられることがあります。 FDA FDAとは、「Food and Drug Administration」の略で、日本語では「アメリカ食品医薬品局」と呼ばれます。食品、医療品、医療機器、化粧品などがFDAの対象となります。日本からアメリカにFDA対象の商品を輸出し、アメリカで販売する際は、FDA認証を取得する必要があります。もし仮に、FDA認証を取得しないままFDA対象商品をアメリカに輸出・販売した場合、製品の差し押さえや懲役などのペナルティが課せられる可能性があります。また、食品、医療品、医療機器、化粧品など商品によって、申請方法や申請書類が異なるため、注意が必要です。 越境ECでの取り扱いやすさを決定する4要素 越境ECでの取り扱いやすさは、以下の4要素で決定します。 […]
越境ECとは
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2023.03.30

【2023年最新】越境EC市場規模。米国・中国・東南アジアを解説
国境を越えた取引が可能な越境EC。世界のEC市場の拡大とともに、越境EC市場も成長を続けています。 今回は、米国、中国、東南アジアの最新の越境EC市場規模について解説します。 米国と中国は、世界のEC市場において圧倒的なシェアを持ち、今後も成長が見込まれます。ただ、最近の世界的な情勢の変化により、市場には不確実性も増しています。 一方、東南アジアの市場も急速に成長しており、消費者数の増加とともに市場規模が拡大しています。 それぞれの市場における特徴や今後の見通しについて、詳しく解説していきます。 ▷▷ Shopeeでアカウント申請してみる! 越境EC市場は今後どうなる? 世界の越境EC市場は成長が止まらず、今後も拡大が続くと予想されています。 世界のBtoC EC市場規模とEC化率に関する推移は、下記のグラフの通りです。 令和3年度 電子商取引に関する市場調査 報告書(経済産業省)より P101 2023年における世界の BtoC-EC 市場規模は6.17兆USドル、EC化率は 22.3%と推計されました。 引き続き、市場規模の拡大とEC化率の上昇は続くと予想され、2025年には7.39兆USドル、EC化率は 24.5%に達する見込みです。 さらに越境ECでは、市場規模は2026年には4兆8200億USドルに達するとの見通しです。下記のグラフからも分かる通り、短期間で急激な成長が見込まれています。 令和3年度 電子商取引に関する市場調査 報告書(経済産業省)より P103 このようなEC市場の成長に合わせ、今後もECを前提とした対応がより一層求められるでしょう。 越境EC市場が成長しつづける理由 世界で注目を集める越境EC市場の急成長。現在も成長が続いている理由について、以下に解説していきます。 1.世界的なEC市場の拡大 越境ECでは、国境を越えた取引が可能です。世界的なEC市場の拡大に牽引されて、越境EC市場も成長を続けています。コロナ禍で、途上国や新興国でインターネットの普及が急速に進んだことも大きな要因のひとつです。 2.決済システムの改善と普及 越境ECでは国境を越えた支払いが行われるため、決済システムの整備が急務でした。最近では、システムの改善や手数料の低減などにより、越境ECに対応する決済システムの普及が進みました。これにより消費者の不安が軽減され、越境EC市場の拡大が促進されました。 3.モバイルコマースの普及 モバイルコマースとは、スマートフォンやタブレットなどのモバイルデバイスを通じた電子商取引のことです。特に、途上国や新興国ではスマートフォンの普及率が伸びてきていることから、モバイルコマース市場が急拡大しています。 インバウンド観光客が増えると越境ECも伸びる? 日本へのインバウンド観光客数が増えると、越境EC市場も伸びると言われています。それならインバウンド観光客数が回復してきた2023年は、越境ECのチャンスです。 インバウンド観光客と越境ECの関係や、最新の動向を以下に解説していきます。 […]
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2023.03.28

越境ECにおける日本企業の強みと弱みは?日本企業の成功事例も解説!
越境ECはインターネットを通じて海外顧客に商品を販売する手法です。 越境ECでは数多くの日本製品が取引されており、その商品力が海外からも高く評価されていますが、一方で日本企業ならではの弱みもあります。 今回は越境ECにおける日本企業の強みや弱みについて、日本企業の成功事例も交えて解説します。 越境ECで売上拡大を考えている方は、ぜひ参考にしてみて下さい。 ▷▷ Shopeeでアカウント申請してみる! 越境ECは世界中で市場規模が拡大 越境ECは世界中で市場規模が拡大傾向にあります。 経済産業省の報告によれば、2019年の世界の越境EC市場規模は7,800億USドル(約86兆円、2019年時レートで計算)と推計され、2026年には4兆8,200億USドル(約658兆円、2023年3月時レートで計算)まで拡大することが予測されています。 年平均成長率は30%ほどと想定されており、世界のEC市場規模の成長率を上回る拡大ペースです。 また、同報告によると、日本・中国・アメリカの3カ国間における越境ECの総購入額は以下の通りです。 日本:3,727億円 中国:4兆7,165億円 アメリカ:2兆409億円 このうち日本から越境ECで購入した額は、中国が2兆1,382億円、アメリカが1兆2,224億円であり、非常に大きな取引額です。 越境ECの市場規模が拡大傾向にあり、日本製品の人気の高さから考えると、早期に越境ECに参入した方が良いでしょう。 参考:経済産業省「令和3年度電子商取引に関する市場調査」 合わせて読みたい 成長率30%!世界で盛り上がりを見せる新ビジネス「越境EC」 とは何か 越境ECのメリット 越境ECのメリットは、以下の5つが挙げられます。 越境ECのメリット 初期コストを抑えて始められる 実店舗の集客につながる 競合が少ない環境でビジネスを展開できる オーディエンスのリーチを広げられる 日本で売れないものが売れる EC事業で売上拡大を目指すためには、越境ECの活用がおすすめです。 初期コストを抑えて始められる 1つ目のメリットは、初期コストを抑えて始められる点です。 海外で実店舗を展開すれば、土地代や店舗の設営費など多くの初期コストがかかります。 一方で、越境ECの場合はインターネット上で商品を販売するため、上記の物理的コストが一切かかりません。 既に国内でEC事業を展開していれば、商品をゼロから用意する必要もなく、初期コストを抑えて海外のユーザーに商品を販売できます。 実店舗の集客につながる […]
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2023.03.15

越境ECで直面しやすい課題とは?対策も詳しく解説!
越境ECで直面しやすい課題とは?対策も詳しく解説! EC事業における売上拡大の手法として、日本国内だけでなく海外の消費者に対しても商品を販売できる越境ECが注目を集めています。 しかし、越境ECは言語対応や海外配送などの課題に直面しやすく、導入をためらう方も多いのではないでしょうか? 今回は越境ECで直面しやすい課題について、対策も含めて解説します。 越境ECを導入したいものの、配送面などの問題に懸念を抱いている方はぜひ参考にしてください。 ▷▷ Shopeeでアカウント申請してみる! 越境ECの市場は伸び続けている 越境ECの市場は拡大傾向にあり、今後も伸び続けていくことが予想されています。 経済産業省の報告によれば、2019年度時点で世界の越境EC市場規模は7,800億USドル(約86兆円、2019年1月時レートで計算)と算出されており、2026年には4兆8,200億USドル(約658兆円、2023年3月時レートで計算)まで拡大することが予測されています。 参考:経済産業省「令和2年度 産業経済研究委託事業(電子商取引に関する市場調査)」 同報告で挙げられている越境ECが今後も拡大を続ける要因は、以下の通りです。 越境ECの認知度向上 自国にない商品を購入できる 自国よりも安価に商品を購入できる 特定の商品やメーカーに対する信頼性 現在、越境ECでの商品購入先として中国の割合が非常に高いですが、日本製品もそのクオリティの高さから越境EC市場で非常に人気があります。 日本国内だけでなく海外の消費者に商品を販売できれば、その分顧客数も増え自社の売上拡大につながるでしょう。 経済産業省の調査によれば、2020年時点でのBtoCビジネスにおけるEC市場規模は日本と世界でそれぞれ以下の通りです。 日本:1,413億USドル 世界:4.28兆億USドル 上記の数値から見ても、日本国内だけでEC事業を展開するより、海外に向けて商品・サービスを販売した方が売上を拡大できる余地は大きくなります。 そのため、EC事業で売上を拡大したい事業者は、今後も拡大する越境EC事業になるべく早期に参入した方が良いでしょう。 越境ECが人気な理由 越境ECが人気な理由として、以下の2つが挙げられます。 スマホの普及 インバウンド(旅行者)のリピート購入が増えている 1.スマホの普及 1つ目の理由として、スマホなどデジタルデバイスの普及が挙げられます。 スマホやタブレットが普及したことで、消費者が時間や場所に縛られず、手軽にECサイトで買い物できるようになりました。 越境ECも同様に、ECサイトにアクセスすれば国内の商品を購入するのと同じ感覚で海外の商品を購入できます。 スマホ普及によりインターネットでの商品購入機会が増えたことで、越境ECの人気も拡大し続けていることが考えられます。 2.インバウンド(旅行者)のリピート購入が増えている 2つ目の理由は、インバウンド(旅行者)のリピート購入が増えていることです。 […]
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2023.03.13

越境ECの成功事例とは?日本企業の事例やメリット、注意点まで徹底解説
越境ECの成功事例とは?日本企業の事例やメリット、注意点まで徹底解説 「越境ECのさまざまな成功事例を参考にしたい」 「越境ECで成功するためのポイントや注意点を知りたい」 越境ECの運営を行う際、上記のように考えるケースも多いのではないでしょうか。 越境ECを始めるに当たり、販売国の言語や文化の理解、決済や配送方法の検討など、幅広い課題と向き合う必要があります。課題を解決するには、過去に越境ECを開始した成功事例から学ぶことが最も重要です。 当記事では、越境ECにおける日本企業の成功事例について、複数の分野から解説していきます。越境ECの成功事例からみる注意点やポイント、おすすめのプラットフォームまでご紹介しているため、合わせてご参照ください。 ▷▷ Shopeeでアカウント申請してみる! 越境ECとは 越境ECとは、国境を越えたインターネット上の商取引のことを指します。基本的には、日本の事業者がアメリカや東南アジアなど国外の消費者に対して、ECサイトやモールを通して商品を販売していきます。 過去には日本を訪れた観光客が日本製品を購入し、帰国後にECサイトからリピート購入をするという流れが一般的でしたが、コロナ禍からインバウンドが回復してきたため、再び越境EC市場が盛り上がってきています。 越境ECの市場規模 経済産業省による令和3年度の調査によると、世界的な越境ECの市場は2019年で7,800 億米ドル(約103兆円・市場規模推計値)、2026年には4兆8,200億米ドル(約639兆円・予測推計値)の規模にまで拡大すると予測されています。 参照元:令和3年度 電子商取引に関する市場調査報告書|経済産業省 同様のデータによると、日本国内のBtoCにおけるEC市場規模は2021年でおよそ20.7兆円。国内の市場規模と比較しても、世界的な越境ECの市場規模が遥かに大きく、今後も更に拡大していくことが想定されます。 越境ECが注目されるまでの背景 近年越境ECの市場規模が急激に拡大している要因として、コロナ禍による巣ごもり需要の増加が挙げられます。世界的にも外出が制限され、インバウンド市場が著しく低下しECサイトでの販売は飛躍的に拡大しました。 また、世界各国でスマートフォンが広く普及したことも、越境ECの市場拡大に拍車をかけてきました。スマートフォンさえあればいつでも簡単に世界各国の商品を検索し、購入できるようになったため、より幅広いユーザーにアプローチをかけられます。 ちなみに現在は国境再開でインバウンド需要も戻りつつあるため、別の角度から市場は再び盛り上がりを見せています。 越境ECのメリット 越境ECのメリットは以下の3点に分けられます。 海外に販路を拡大できる 日本製品の信頼性が強みになる 現地に実店舗を持たず、低コストで出店できる ここではそれぞれのメリットについて詳しくみていきましょう。 海外に販路を拡大できる 越境EC最大のメリットは、日本国内よりも遥かに大きい市場で商品を販売できること。 アメリカや東南アジア、中国など、EC市場の拡大が著しい国の消費者に対して商品をアプローチできるため、日本国内に留まるよりも効果的に売上増加が期待できます。 日本製品の安全性や信頼が強みになる 海外では、日本製品の品質や安全性が高く評価されています。また、さまざまなブランドの海賊版商品が出回っていることもあり、日本企業が直接自社商品を出品しているという事実が強みとなり、消費者からの信頼を獲得できます。 現地に実店舗を持たず、低コストで出店できる […]
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2023.01.24

ECとは?ビジネスの基礎知識から急成長中の越境ECまで徹底解説
インターネット上でさまざまな商品やサービスを販売できるEC。 あらゆる分野でのデジタル化に伴い、市場規模も右肩上がりのEC市場ですが「どんなECが成功するのか?」と疑問に感じる人も少なくないのでは。 本記事ではECについてビジネスの基礎知識から、近年急成長中の越境ECまで幅広く解説します。 さらに、越境ECプラットフォームShopeeのマーケティング担当者から最新情報を得て、効果的なECショップ運営のコツも解説していきます。 ▷▷ Shopeeでアカウント申請してみる! そもそもECとは? ECとは「Electronic Commerce(電子商取引)」の略で、商品やサービスをインターネット上で取引することを指します。商品やサービスの売買、契約、決済などをオンライン上で完結できるため、実店舗を持たなくてもビジネス展開が可能です。 食品や衣類、雑貨、家電、書籍、チケット、旅行といった商品販売だけでなく、近年では古着や中古品の二次流通も増加傾向にあります。またソフトウェア、音楽、情報サービスなどのサブスクリプションでも活用されています。 インターネット上に店舗を構えるECでは、実店舗よりも初期投資や維持費用がかからないことが特徴。費用面でも低リスクにビジネスを始めることができます。また物理的な制約がないので、世界中のどこからでも運営できます。 ECについての主なメリット・デメリット、そして注意点は下記となります。 ECのメリット 実店舗が必要ない 販売時間に制約がない 消費者が遠くに住んでいても販売できる オンライン上で集客できる ECのデメリット 消費者の顔が見えない 魅力的な商品写真や説明を準備する必要がある 比較検討による価格競争に巻き込まれやすい 商品配送のための送料がかかる 注意点 スマートフォンからのアクセスが増えている 古着や中古品などの二次流通品もライバルになる場合がある 出店には何が必要? ここまでにご紹介したECの特徴をふまえ、ECショップを出店する前に準備したいことや物について解説していきます。 1.コンセプト 消費者の視点から考えると「商品の比較検討がしやすい」ということがECの大きな特徴です。それを運営者側の視点から言い換えると、「ECショップは常に消費者からの比較検討に晒されている」ということになります。 つまり、他社と差別化できるような独自の存在になることにより、消費者から忘れられないショップとなることができるのです。 価格競争に巻き込まれてしまうと、特に開設まもないECショップでは運営に疲弊してしまいがち。リピーターを確保して息の長い競争力を持ったECショップとなるために、独自のコンセプトが大切となります。何をどのように取り扱うショップなのか、ECショップ運営の土台となるコンセプトを決めていきます。 2.ターゲット 成功するECショップの運営では、取り扱い商品がターゲット層とマッチしていることがポイントとなります。いくら良い商品でも、ニーズがなければ販売することは難しいでしょう。 コンセプトを決めたら、次にターゲット市場(国や地域)、消費者の年齢、性別、ニーズや悩みなどをはっきりさせていきます。 なお、ECでは運営しながらPDCAを回していくことも大切です。 ショップ開設や運営の費用リスクが低いので、テストマーケティングを兼ねた運営から開始することもできます。 まずは大まかにターゲットを決めて、販売を開始した後の消費者からのリアクションを見ながら都度調整していくことが重要です。なぜなら実店舗とは違って、ショップや商品の見せ方もスピーディーに軌道修正することができるためです。 […]
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2022.12.28

【2023年】越境ECのおすすめプラットフォームを徹底比較!選定ポイントも解説
【2023年】越境ECプラットフォームを徹底比較!選定ポイントも解説 「越境ECでおすすめのプラットフォームは?」 「世界各国でおすすめのプラットフォームを知りたい」 越境ECビジネスを展開する際に、上記のような疑問を抱える場合も少なくありません。 越境ECであれば、日本に拠点を構えた状態で幅広い海外ユーザーへ商品を販売することが可能です。現在では世界各国でECプラットフォームが存在し、特定のニーズやターゲットに焦点を合わせて自由に選定可能となりました。 しかし自由に選定可能となった反面、どのプラットフォームを使用するのが良いのか適切な判断が求められるようになりました。 当記事では、世界各国でおすすめの越境ECプラットフォームについて徹底解説しています。プラットフォームの種類や選定ポイントについても紹介しているため、越境ECの展開でお悩みの方はぜひご参照ください。 ▷▷ Shopeeでアカウント申請してみる! 越境ECプラットフォームとは 越境ECとは、海外のユーザー向けに商品販売を行うEC(電子商取引)のことを指します。日本国内に拠点を構えながら、現地法人設立などのコストをかけることなく、国境を超えて販路拡大が可能です。 越境EC向けのサイトを構築する際には、基盤となるシステム(サービス)を使用することが大半です。この越境ECサイトを運営するための土台となる環境のことを「越境ECプラットフォーム」と呼びます。 越境ECプラットフォームは対象国や使える機能が異なる場合があります。あらかじめ販売したい商品と対象国の特色を十分に把握した上で、最適な選定を行う必要があります。 越境ECプラットフォームは「自社型EC」と「モール型EC」の2タイプ 越境ECプラットフォームは、「自社型EC」と「モール型EC」という2つのタイプに大別されます。 ここでは、それぞれの特徴やメリット・デメリットについて詳しくみていきましょう。 自社型EC 自社型ECとは、個人や企業が自分たちでECサイトを運営していく形式のことです。 メリット 自社型ECの場合、運営していくECサイトのデザインや機能面のカスタマイズが自由に行えます。時間や費用をじっくりかけ、フルスクラッチで完全オリジナルのECサイトを作ることも可能です。こだわりのブランドイメージや価値観などをユーザーに印象づけることでお店のファン獲得に繋がるきっかけになることもあります。 また自社で制作したECサイトのため、モール型のような「販売手数料」などを気にする必要がありません。 デメリット モール型のような「集客力」には欠けるため運営開始時は顧客流入が見込めないことも視野にいれなければいけません。更に越境ECの場合は、外国語対応や通貨の設定なども全て自分で行う必要が出てくる点にも注意が必要です。 モール型EC モール型ECとは、複数のショップが集まったインターネット上のショッピングモールのようなもの。モールに出店をするため、ショップのドメインはそのモールに依存する形式となります。 メリット モール型ECに出店する最大のメリットは、なんといっても「集客力」です。もともとショップを認知されていない状態でも、認知度の高いモールに出店することで新規顧客を獲得することが可能です。 また、モール型であれば既存のテンプレートや各種販促機能が充実しているため、初心者でも簡単にECサイト運営を開始することができます。越境EC向けに構築されたモールの場合、外国語対応や通貨設定などの機能やサポートも充実しているケースが多く、専門的な知識なしで十分商品販売が可能です。 デメリット モール型であれば「出店費用」や「販売手数料」などのコストが発生する場合があります。またテンプレートでの利便性を持ち合わせている分、機能面やデザインのカスタマイズもある程度制限されてしまい、ブランドの個性を強く打ち出すことは難しくなります。ひしめき合うショップの中で競争が激化するリスクがある点はモール型のデメリットと言えるでしょう。 中国で人気のプラットフォームを比較 現在、世界で最も大きなEC市場規模を誇る中国。中でも材質や性能の優れた日本製品はECサイト上でも手軽な価格で購入可能で、幅広いニーズを獲得しています。 では、中国で人気の越境ECプラットフォームを比較していきます。 天猫(T-mall)/天猫国際(Tmall Global) 中国EC市場の中で約60%ものシェアを占めるECモールと言えば、アリババグループの「天猫(T-mall)」。現在T-mallはモバイルの月間アクティブユーザー数は7.11億人(2019年12月時点)累計流通額約97.4兆円(2018年4月1日〜2019年3月31日)を超える巨大モールとなっており、花王やマツモトキヨシといった大手企業も出店していることで有名です。 中国国内法人向けECサイトの「天猫(T-mall)」と、海外法人向けECサイトの「Tmall Global(天猫国際)」という2つに大きく分けることができます。 […]
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2022.10.31

海外向けネットショップの開設方法と成果を出すための運用ポイント
昨今の円安や急変する世界情勢により、これまで日本が得意としていた輸入ビジネスは非常に厳しい状況が続いています。 日本国内の市場だけに頼ったビジネスモデルでは、成長の限界を迎えつつあります。 しかし、海外市場に目を向ければ明るいニュースも多くあります。EC市場の急拡大や経済成長を続ける国もあり、今こそ海外市場に目を向ける時なのではないでしょうか。 ここでは海外市場へ向けたネットショップの開設方法や成果を出すための運用ポイントを、海外販売が未経験の人にもわかりやすくご紹介していきます。 ▷▷ Shopeeでアカウント申請してみる! これからの海外販売、おすすめの市場は? 海外販売といえば、アメリカや中国へ向けた販売をイメージする人も多いかもしれません。 巨大な市場として存在感を放っていたアメリカや中国ですが、進出に成功している大手企業なども多いため、すでに強力なライバルが多く存在している市場だとも言えます。 これから海外販売に新規参入しようとするなら、強力なライバルがひしめき合うレッドオーシャンよりも、まだ競合が少ないブルーオーシャンを狙いたいもの。 また成長率に着目すると、アメリカや中国を超える勢いで急拡大を遂げているのが東南アジアのEC市場です。 ベイン・アンド・カンパニー社とメタ社(旧Facebook社)が2021年8月に発表した市場分析レポートによると、東南アジア主要6カ国の2022年のEC市場は前年比15%増の1290億米ドルに達すると推計しています。また、今後も2027年まで平均17%のペースで毎年成長を続けると予想しています。 こうした分析結果からも、今後も成長を続ける市場を選ぶことが海外販売で成果を出すための第一歩になると言えます。 その中でも特に、日本の越境ECセラーが進出しやすいと言われているシンガポール、台湾、マレーシア、タイ、フィリピンの5カ国について、本記事後半で詳しく解説していきます。 海外販売のメリット・デメリット 海外向けのネットショップ開設を検討する際には、メリットだけではなくデメリットも事前に理解しておくことがリスクの回避につながります。 ここからは、海外販売における主なメリットとデメリットについてふれていきます。 メリット 1.効率的に販路が拡大できる 海外販売を行う際の最大のメリットともいえる、販路の拡大。ネットショップを活用した海外販売では、スピーディーに世界中の消費者をターゲットとすることができます。 実店舗による海外販売では、渡航費をはじめ店舗、人材、現地での在庫管理まで膨大な労力や初期投資費用がかかります。 一方ネットショップなら、国内に居ながら海外へ向けた販売を開始することができるので、初期投資も低く、短期間で効率的に販売を開始できます。 さらに海外販売を開始すれば、すべてではないものの、そのノウハウを別の国での販売に活かすこともできます。これまで日本1カ国だけだった販路を、複数の国に向けて一気に拡大させていくことも可能になるのです。 2.市場の成長率が高い 日本の人口は近年減少を続けており、少子高齢化傾向も継続しています。2025年には75歳以上の人口が全人口の約18%、2040年には65歳以上の人口が全人口の約35%になると推計されています。(厚生労働省調べ) このような日本市場では、今後の市場成長スピードも鈍化していくと考えられています。 対して海外では、EC市場が急成長を続けている国や地域も数多くあります。海外販売では、このような市場の成長に伴う収益増加も見込むことができます。 3.海外では需要が高く、国内よりも希少価値がつく商品がある 国内ではありふれていて簡単に手に入る商品であっても、海外には多く流通しておらず、コレクターや熱心な愛好家がどうにかして手に入れたい商品が存在します。 海外では珍しい限定の菓子や食品、中古ゲームやカメラなどのガジェット、自動車やバイクのパーツ、アニメ関連グッズなど、海外市場では思いもよらない商品に希少価値がつく場合があります。 […]
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2022.07.28

越境EC成功の秘訣をひも解く、世界での活用事例
越境ECでは、日本と異なる顧客層を開拓できる このままの状況では、これ以上自社の成長が見込めない気がする…… そんな壁を感じていたら、越境ECを検討するタイミングかもしれません。 少し手間のかかるイメージもある越境ECの運営ですが、それでも越境ECに取り組むべき理由にはどのようなものがあるのでしょうか? 海外ではEC市場規模がかなり大きいため、売上げの伸びしろが日本とは比べものにならないほど大きい 富裕層の層も厚く、高額な取引も期待できる 電子マネーやクレジットカードの普及率の高さに伴い、EC利用率も高いため、日本よりもバラエティーに豊んだ顧客をターゲットにできる 日本とは異なる、高い商品価値がつくこともある このように越境ECでは、日本とは異なる顧客層を開拓できるチャンスがあります。 また、円安によるビジネスチャンスが到来していると考える日本企業も増えてきています。 ▷▷ Shopeeでアカウント申請してみる! 越境ECで成功を掴んだ、それぞれの企業事例 それでは、ここからは独自のスタイルで成功を掴んだ企業の事例を通じて、越境ECを上手に運営させるためのポイントを考えていきます。 これからご紹介するのは、個性豊かな下記の5社です。 地方にいながらにして、世界展開に成功した老舗企業(ヤマモ味噌醤油醸造元) 英語が苦手でも売上げ40億円に到達したスタートアップ企業(株式会社ICHIGO) 衰退しつつある伝統産業で、海外に活路を見出した中小企業(株式会社TATAMISER) 越境ECを足掛かりに、現地での子会社設立へつなげた企業(ヤーマン株式会社) トレンドの一歩先をいく、海外の先進事例(豪:MECCA) 規模も展開分野もさまざまな企業が、どのように成功を掴むことができたのか?これまで抱えていた課題や背景、理由に迫ります。 また、今後のトレンドのヒントが得られる、海外の先進事例もご紹介します。 1,伝統的な老舗 × 地方 × 自社サイトで成功【マヤモ味噌醤油醸造元】 江戸時代から続く老舗の味噌・醤油醸造企業、ヤマモ味噌醤油醸造元では越境ECを活用して世界にも進出しています。秋田県という地方を拠点にしながら、世界へ進出できた背景とは? 特にコロナ禍において、時代とともに変化するニーズに対応できずに廃業してしまう老舗企業も少なくありません。しかし、変革に対して強い意思を持ち、一貫したメッセージ発信を行うことで、老舗企業としての「歴史」を強みに変えた例をご紹介します。 七代目就任後から海外展開を推進 現在、ヤマモ味噌醤油醸造元を運営する常務取締役の高橋泰氏は、なんと七代目にあたります。歴史の長さと重みを感じさせる企業ですが、高橋氏は27歳で家業を継ぎ、5年後には海外展開を開始したといいます。 1867年創業の伝統的な老舗による海外展開のための体制改革は、容易ではなかったことは誰しも想像がつきやすいのではないでしょうか。老朽化した建物など、歴史があるがゆえの課題も山積していたそうですが、高橋氏は次のように語っています。 高橋泰氏 は「一代で成し遂げられない価値を最大化するほうが、世界の中で競争力を持つ」という。 かつて家業を「呪い」と捉えていた高橋氏は、事業を承継する過程で「私たちの企業は一体何者なのか」を深掘りし、文化や歴史、地域性に紐づく自社の強みを再発見した。 高橋氏はウェブサイトを自らデザインし 、同社の歴史や目指す未来、地域貢献のための活動など、多様なコンテンツを日本語、英語で綴っている。 【引用】中小企業のためのデザイン経営ハンドブック|経済産業省 特許庁 P.13 […]
越境ECとは
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2022.05.23

越境ECと一般貿易の違いとは?越境ECコンサルタントが徹底解説
越境ECと一般貿易の違いとは?越境ECコンサルタントが徹底解説 経済成長著しい越境EC。今日では越境ECプラットフォームに留まらず、越境ECモールや越境対応カート、第三者決済サービスの登場などにより越境ECビジネスへの参入が非常に容易になりました。スマートフォンの普及率向上や決済方法の簡素化により、さながら国内販売のごとく、海外の消費者への販売も、海外製品の購入も簡単になりましたが、「国境を越えて」の取引である以上、越境ECビジネスにおいても一般貿易同様に関税や通関制度、輸出入規制に関する知識が必要不可欠です。本記事では越境ECコンサルタントである筆者が越境ECと一般貿易の違いについて「取引相手」「関税」「物流」「決済」「輸入規制」「商流」という6つのトピックから深掘りしていきます。越境ECと一般貿易どちらの販売チャネルにするか迷われている事業者様は是非本記事をご参照ください。 ▷▷ Shopeeでアカウント申請してみる! 越境ECと一般貿易の概要について 越境ECと一般貿易の違いについて触れる前に、まずは簡単に両者の概要についてご紹介します。 越境ECとは 越境ECとは国境を越えて海外の消費者に通信販売を行うオンラインショップのことです。 それまでは「海外通信販売」と呼ばれていた越境ECですが、平成24年2月に発行された、経済産業省「平成23年度我が国情報経済社会における基盤整備」の報告書で、インターネットを活用して国境を越えて商取引を行う行為を越境ECと定義するようになりました。海外では「オンラインクロスボーダートレード:Online Cross Border Trade (CBT)」などとも呼ばれています。2019年に7,800億USドルであった世界の越境ECの市場規模は2026年には4兆8,200億USドルにまで成長する見通しであり、世界各国の越境ECに対する注目度が高まっています。 (引用元:https://www.meti.go.jp/policy/it_policy/statistics/outlook/210730_new_hokokusho.pdf) 一般貿易とは 主にBtoB取引で利用される貿易形態です。企業間取引になるため多額・多量の輸送になることが多く、越境ECに比べ、商流には官公庁や銀行、民間業者など非常に多くの機関が関わります。現在はNACCS(輸出入・港湾関連情報処理システム)を始めとする電子手続きが浸透してきたので、越境ECのような通関手続きのオンライン化が進んでいますが、信用状や為替手形など、決済関係の貿易書類に関してはまだまだ紙ベースのものが多くなっています。貿易の種類としては直接貿易、商社などを介する間接貿易、並行輸入、委託加工貿易、開発輸入、OEM輸入、仲介貿易(三国間の貿易取引)、逆輸入などが挙げられます。貿易取引に特有のリスクとして信用リスク、代金回収リスク、商品入手リスク、貨物の輸送上の事故リスク、資金負担リスク、為替変動リスクなどがあるため、貿易取引を行う場合はいかにしてこれらのリスクを回避するかを、取引交渉の際に話し合うことが求められます。 越境ECと一般貿易における6つの違い 越境ECと一般貿易の間には大きく分けて6つの違いがあります。それぞれについて具体的に解説します。 取引相手 一般貿易のビジネスモデルはBtoBが一般的ですが、越境ECの場合は取引相手としてBtoC、BtoB、CtoCの3つが考えられます。現在、越境ECにおけるそれぞれのビジネスモデルごとの統計を取っている機関はありませんが、国内でのEC市場規模を概観することで、今後の越境EC市場規模の拡大について推し量ることができます。今回は経済産業省が電子商取引に関する市場調査を行っている、日本、中国、アメリカのビジネスモデルごとのEC市場について見ていきましょう。 BtoCにおける各国のEC市場は日本が1,391億ドル、中国9,276億ドル、アメリカ3,983.5億ドル、BtoBにおける各国のEC市場は日本が2兆6,740億ドル、中国2兆5,134億ドル、アメリカ8,293億ドル、CtoCにおける各国のEC市場は日本が28億ドル、中国602億ドル、アメリカ334億ドルという結果になりました。 越境ECと言えば越境対応のECサイトで個人の消費者が海外製品を購入するイメージが強いですが、実際のデータを見ると、BtoCよりBtoBの方が市場が大きく、今後も拡大していく見込みがあります。また、CtoC市場はどの国もまだ成熟しておらず、今後の伸び率に期待が持てそうです。 (参照データ(すべて参考資料内の2016年時のデータを引用):①https://www.meti.go.jp/policy/it_policy/statistics/outlook/200722_new_hokokusho.pdf(中国CtoCにおけるEC市場、2020年) ②https://ecclab.empowershop.co.jp/archives/40872(中国BtoBにおけるEC市場、2017年) ③https://www.jetro.go.jp/ext_images/_Reports/01/95e21f6518a9912d/20170136.pdf(アメリカBtoB、アメリカCtoCにおけるEC市場、2018年) ④https://www.meti.go.jp/policy/it_policy/statistics/outlook/h28report2.pdf/(日本BtoC、日本BtoB、日本CtoC、中国BtoC、アメリカBtoCにおけるEC市場、2016年) なお、為替は下記の2016年のレートを参照 https://www.jil.go.jp/kokunai/statistics/databook/2019/01/d2019_T1-14.pdf 関税 関税のかかり方は輸出先の国によって大きく異なるため、引き続き、経済産業省の電子商取引に関する市場調査対象の中国とアメリカでの関税のかかり方についてご紹介します。 中国での関税のかかり方 中国向け越境ECおよび一般貿易における関税のかかり方は、「直送モデル」か「保税区モデル」かで分かれます。表を見てみましょう。 直送モデル 保税区モデル 税金の名前 行郵税(簡易課税方式) 電商総合税 税率 50%、20%、13%、3%の4段階 関税率を0%、増値税・消費税をそれぞれ法定額の70%とする優遇措置 条件 ⾏郵税額が50元以下の場合は免税。購買する商品の内容および数量が個人消費用の範疇を超えないもの(個人商品用に属するもの、香港、マカオ、台湾の場合、毎回の上限は800元、その他の国、地域の場合、毎回の上限は1000元。なお、前記金額以内でも、数量は明らかに個人消費用を超える場合、個人消費用の範疇を超えると認定され、上記金額を超えていても、郵便物は一つ且つ分割不可である場合、個人消費用と判断される可能性があります)。 ①中国国内の購入者個人が、 ②中国国内で登記された会社が運営する越境ECプラットフォーム(天猫国際、京東国際等)を利用し、 ③国外の販売業者より、 […]
越境ECとは
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2022.03.31

越境ECの構築方法とは?おすすめECモール5選も併せて紹介します!
越境ECを始めて自社商品を世界に送り出したい!しかし、越境ECをどうやって構築すれば良いのかわからない。そんな悩みを抱えていませんか? 越境ECにより海外市場での商品販売をスタートすれば国内市場よりも数十倍規模のマーケットにて、自社商品を今まで以上に販売できるかも知れません。しかしながら「越境ECを構築するのは難しい」と考えている方が多いでしょう。 そこで本記事では越境ECの構築方法とそれぞれのメリット・デメリット、おすすめの越境ECモールなど気になる情報をまとめました。越境ECは思った以上にシンプルだということをご理解いただき、越境ECスタートの足がかりになれば幸いです。 ▷▷ Shopeeでアカウント申請してみる! 越境ECの構築方法とそれぞれのメリット・デメリット 越境ECの構築方法は4つあります。 越境EC対応サイト/カート を一から自社開発する 越境EC対応サイト/カートの構築サービスを利用する 越境EC対応の国内ECモールへ出店する 越境EC対応の海外ECモールへ出店する それぞれでメリット・デメリットは異なり、企業ごとに選ぶべき構築方法も異なります。先ずは各構築方法の概要とメリット・デメリットを確認していきましょう。 1. 越境EC対応サイト/カートを一から自社開発する 越境ECにて販売できる仕組みを自社開発、あるいは委託開発にてゼロから構築する方法です。「越境ECを構築しよう」と考えた際に検討される方も多いでしょう。 自社開発・委託開発のメリットは「自由度の高い越境ECストアを作ることが出来る」ことです。システムをゼロから作るのですから、企業ごとの要件を100%反映できます。また、ECサイト構築用のパッケージ製品を使うと自由度は下がりますが開発コストを低く抑えることができます。 一方、デメリットは「運用・メンテナンスが大変」なこと、「認知拡大(マーケティング)の難易度が高い」ことの2点が主に挙げられます。越境ECシステムを自社にて運用・メンテナンスする必要があるため、IT担当者には日々大きな負担がかかります。IT人材を増やしたり、運用・メンテナンスを委託したりするとランニングコストが増大するためストアの利益が下がります。 更に難点なのは「認知拡大の難易度が高い」ことです。海外市場で自社独自のストアを認知拡大するには、相当のマーケティング費用を費やさなければいけません。ゼロから販路拡大、初めての海外市場という2つの要素が重なると、越境ECのマーケティングにかかる負担は計り知れないでしょう。 2. 越境EC対応サイト/カートの構築サービスを利用する 越境EC対応サイトを立ち上げる方法は、自社開発以外に構築サービスを利用することもできます。たとえばカナダ生まれのShopifyというカート構築サービスは、月額料金を支払うことで非エンジニアでも簡単にECサイトを立ち上げられ、同時に越境ECにも対応できます。 カート構築サービスを利用するメリットは「低コストで越境ECサイトを構築できること」です。サービスを契約すれば即座にサイトが立ち上がり、テーマを使ってデザイン性の高い越境ECサイトを構築できます。豊富なテーマから好きなデザインが選べるため、ブランドの世界観を押し出せるメリットもあります。 デメリットとしては「カスタマイズに制限があること」や「有料オプションにより月々料金が上がること」が挙げられます。カート構築サービスは、あくまでサービスの機能に沿ってECサイトを構築するものです。自由度の高さを追求すると、自社開発同様にプログラミングの知識・スキルが求められます。 また、ECサイトに新しい機能を加えたりテーマを変更したりする場合、有料オプションとなる可能性があります。さまざまな機能やテーマを追加したら想定金額を大きく上回ってしまうこともあるため、サービスを利用する前にしっかりと利用料金を試算しましょう。 3. 越境EC対応の国内ECモールへ出店する 国内のECモールは国内市場を対象にしたビジネスかと思いきや、越境ECをサポートしているものもあります。たとえば「楽天グローバルエクスプレス」というサービスは、海外消費者の元に商品を届けるサービスであり、楽天市場等で購入した商品を配送代行してくれます。また、日本企業が海外向けに運用しているECモールもあるため、そうしたサービスを利用する方法もあります。 この構築方法のメリットは、「日本のサービスを利用している安心感が得られる」点と、「低コストで越境ECを構築できる」点です。楽天グローバルエクスプレスは楽天市場で購入された商品の海外配送を代行するサービスのため、わざわざ越境ECを構築する必要がなく、海外消費者が商品を購入すると同時に海外発送も並行してサポートしてもらえます。自社開発・委託開発に比べると低コストなので、手を出しやすいというメリットもあります。 デメリットとしては「利用する海外消費者が少ない」点や、「日本国内ECの知名度が世界では高くない」点です。モールへ出店する最大のメリットはモールの既存ユーザーを取り込めることですが、日本企業が運営しているECモールは、海外であまり使われていません。 4. 越境EC対応の海外ECモールへ出店する 海外ECモールとは、ShopeeやeBayのように海外市場で既にビジネス展開しているECモールのことです。運営母体が海外にあり、諸外国での販路拡大に成功しているため、越境ECを構築するにあたって有効な選択肢になります。 海外ECモールを利用するメリットは「世界各国の消費者に商品を届けることが出来る」点や、「簡単に越境ECを始めることが出来る」点です。日本法人を設立している海外ECモールも多く、国内事業者向けのサポートが充実しています。現地モールへの越境サービスを利用すれば、同時にECサイトを構築するよりも簡単に越境ECを展開できるのです。 1つのECモールに出店するだけで世界各国に向けて越境ECを展開できるサービスもあり、いきなり世界市場に挑戦できるのは大きなメリットでしょう。また、現地にて物流経路がしっかりと確保されているのも、日本企業にとって心強い特徴です。 […]
越境ECとは
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2022.03.10

【2022年版】越境ECの始め方。自社サイト vs モールのメリットとデメリットを徹底解説
近年、ますます注目が集まっている越境EC。世界的に見ても、越境EC市場は成長を続けており、今後も可能性のあるビジネスモデルです。 さまざまなブランドや商品が市場に溢れていて、これ以上どうやって売上を伸ばせば良いのか、お困りのECショップ運営者も多いのではないでしょうか。国内での差別化がむずかしければ、売る市場を海外に変えることで、新たな販売のチャンスを得てみませんか? 日本から遠く離れた海外に向けて、商品をオンライン販売するためには、自社サイトとモールを使った販売方法があります。 ここでは、これから越境ECを始めようとする人が、知っておきたい自社サイトとモールのメリットやデメリットをご紹介していきます。 ▷▷ Shopeeでアカウント申請してみる! 越境ECを始めるなら「自社サイト型」?それとも「モール型」? 越境ECのプラットフォームの種類 越境ECプラットフォームとしてメジャーなものには、大きく「自社サイト」と「モール」の2種類があります。 自社サイト型 モール型 「自社サイト型」について 自社サイト型とは、他社に依存することのない自社開発のECサイトです。 ドメインの決定、ショッピングカートの構築や支払い方法との連携など、あらゆる要素を自社で設定します。特に、自社でシステムをゼロから作る場合は、リソース次第でデザインや機能を自由に変更できます。 自社サイト型では、サイト設計の自由度が高いことが大きな特徴です。 「自社サイト型のメリット・デメリット ここからは自社サイト出店のメリットとデメリットを紹介していきます。 自社サイト出店のメリット デザインやレイアウトが自由 利用手数料が低い 出品に関する制限がない(輸出可能な商品かどうかは事前に要確認) 自社サイト出店のデメリット 集客が大変。Webマーケティングなどの集客施策は、すべて自社で実施 支払い遅延やトラブルが起きた場合も、すべて自社で対応する必要がある 現地事情の深いレベルでの理解がない場合は、文化やマナーの違いからトラブルにつながることがある 自社サイト出店では、日本語や日本の慣習が通じない遠方のお客様を集客し、トラブルが起きた時でもお客様対応や商品代金の回収まで全て自社で対応しなくてはなりません。 出店先の現地事情に詳しければ、低い費用で自由度も高く運用できますが、そうでない場合は導入のハードルやリスクが高すぎるかもしれません。 「モール型」について 越境ECモールとは、複数のショップを1つのプラットフォームに集めたECサイトのことです。ECショップにおける、百貨店やショッピングモールのようなイメージです。 それぞれのショップはモールが定めたルールにしたがって出店する必要がありますが、そのショップ目的で入店したわけではないお客様も取り込める可能性があります。 「モール型」のメリット・デメリット 越境EC出店は難しいことばかりなのかといえば、そういうわけではありません。ここではモール出店のメリットとデメリットをご紹介していきます。 モール出店のメリット 集客ノウハウがなくても、モールの集客ツールを利用できる(広告・現地の販促カレンダーに合わせたキャンペーンなど) モールが現地事情を把握しているので、情報収集や相談ができる 商品代金の回収はモールを介するため、安全度が高い モール出店のデメリット モールが定めるルールにより、サイトのデザインや配送方法などの制限がある […]
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越境ECとは
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2022.02.09

海外販売に興味ある方必見!越境ECの始め方完全ガイド【2022年版】
国内市場で伸び悩んでいる商品がありましたら、世界を舞台に海外で販売してみませんか? 今多くの注目を集めている越境ECならローリスクローコストで始められる上に、日本の47倍の市場規模を相手に販路を拡大することができます。「日本製品=高品質」という海外諸国の認識は根強く、親日国を中心に日本製品を買い求めるユーザーが増えています。日本を含む多くの国では政府主導のもと越境EC事業が促進され、今後も市場が拡大する見込みです。今回は海外販売に興味がある方向けに越境ECの始め方について、概要、市場規模、始め方のノウハウや準備するべきことに加え、急成長を遂げている東南アジア市場の概況についても幅広く取り上げていきます。越境ECをこれから始めようと検討されている方は是非本記事を参考にしてみてください。 ▷▷ Shopeeでアカウント申請してみる! 越境ECとは 越境ECとは、国内のベンダーがインターネットを活用して「国境を越えて」海外のユーザーに通信販売を行う販売モデルのことです。それまでは「海外通信販売」と呼ばれていた越境ECですが、平成24年2月に発行された、経済産業省「平成23年度我が国情報経済社会における基盤整備」の報告書で、インターネットを活用して国境を越えて商取引を行う行為を越境ECと定義するようになりました。海外では「オンラインクロスボーダートレード:Online Cross Border Trade (CBT)」などとも呼ばれています。今までは自社サイトを構築するか、一般貿易と同じように輸出を行い、現地の販売代理店で販売するしかなかったものが、越境ECに特化したカートやプラットフォーム、ECモールが発達したことにより限りなくワンストップで越境ECビジネスを展開できるようになりました。 越境EC市場が拡大している理由 越境EC市場が目覚ましい発展を遂げているのには次の3つの理由があります。順番に見ていきましょう。 スマートフォンの普及率向上 それまでECサイトでのお買い物が、PCを持っている一部の人に限られていたものが、スマートフォンの普及により「いつでもどこでも」オンラインショッピングを楽しめるようになりました。2021年度における日本のスマートフォン普及率は92.8%、世界でも約半数の40億人の人がスマホを手にするようになり、今後もこの比率は増加すると予測されています。Googleもモバイルファーストインデックスへと切り替えたことから、今後越境ECサイトを構築するにあたってモバイルフレンドリーなサイト仕様にすることが企業側に求められています。 決済方法の簡素化 今までの貿易では金融機関に依頼して信用状を開設したり、海外送金をしたりなどして決済を行なってきました。しかしこれらの為替取引は手続きが煩雑である上に高い手数料を要求されるものでしたので、ある程度出荷や購入の量がまとまらないとコストが非常にかかってしまうという難点がありました。しかし、現在はWiseやPayPalに代表される海外送金サービスが充実しているため、クレジットカードやデビットカードなどで簡単に決済を行い、海外からでも簡単に商品を購入することができるようになりました。 ソーシャルメディアの普及 今までECサイトで商品を購入する際は、ECサイト内にあるお客様の声・レビューの評価を参考に、商品の購入を判断するしかありませんでした。しかし、レビューの評価の中には、意図的に購入を促すステルス・マーケティングのように、自作自演と思えるレビューも多かったため、信用性の面に欠けるところがありました。現在はTwitterやInstagramを始めとするSNSなどでストア名・商品名を検索し、実際に購入した人の投稿・コメントを判断材料にして、商品を購入する傾向にあるようです。最近ではインフルエンサーマーケティングを活用する企業も増えていますが、こういったデジタル広告はマス広告と比べて広告臭が少なく、日常に溶け込んだ形で情報が提供されるので、ユーザーも嫌悪感を抱くことなく広告にリーチすることができます。このように、購入前の心理的不安を解消する策として、SNSが活用されています。また、販売するストア側もSNSでマイナスの評価やコメントを付けられることを避けるために、誇大広告的な商品説明をするのではなく、客観的な情報を掲載するようになってきています。潜在顧客に対してはコンテンツマーケティングを展開し、有益な情報を与え、顧客のニーズを育成して購買してもらう手法を取ることが多いです。 越境EC最新市場規模 これから越境ECビジネスを検討している方のために、現在の市場規模がどのようになっているか見ていきましょう。 日本国内のEC市場 経済産業省が統計を取り始めた2013年から国内EC市場は順調に拡大しており、令和2年度電子商取引に関する市場調査によると2020年度のBtoC国内市場規模は19兆2,779億円となりました。総計では昨年より伸び率が多少落ちているものの、物販系分野だけを見ると伸び率は21.71%となっており、超優良水準を保てていると言えます。 世界のEC市場 2020年時点での世界のBtoC-EC市場規模は4.28兆USドル、EC化率は18%と推計されています。世界的な新型コロナウイルス感染症拡大の影響でEC需要が増加し、市場規模及びEC化率の増加につながったと見られています。その後も拡大が予想されており、2024年には6.39兆USドル、EC化率は21.8%にまで上昇すると予想されています。食品を始めとする小売分野でのEC化率が引き続き拡大するとの見通しであり、今後のトレンドは物販系・小売分野になると思われます。 越境ECスタートにおける3つの心得 まずはスモールスタートで始めるべし 越境ECのメリットは世界規模の市場を相手に販路を拡大できる点にありますが、いきなりたくさん売りたいからと言って、自社ECサイトを多言語多通貨に対応させるのはおすすめできません。ECサイトを多言語多通貨対応させると、言語の数だけ時間とコストが2倍、3倍に増えるからです。多言語に対応させるためには、当然サイト内コンテンツや商品説明を翻訳する必要があります。基本的に越境ECを行う場合は商品数は3万ほどないと売れないので、3万商品を翻訳するのだけでも結構な手間になります。翻訳料や原稿の精査も行わなければならず、ビジネス開始までに時間を要することになるでしょう。 また、販売開始後はお客様からのお問い合わせ窓口も複数言語で対応しなければなりません。販売国の言語に合わせて顧客対応ができるようスタッフを配置する必要があります。 また、販売国によって商慣習や貿易規制は異なりますし、さらに商品カテゴリーによって関税のかかり方も変わってきます。対応する言語の国ごとにこうした対応が求められるので、リソースが少ないうちから多言語多通貨対応にしてしまうと大きな負担とコスト増になってしまい、いつまで経ってもイニシャルコストを回収できなくなります。こうしたリスクを避けるためにも、まずは販売する国や言語を選定して、スモールスタートで始めてみることをおすすめします。 競合リサーチを徹底して行うべし 越境ECを構築するにあたってまず行うべきことは競合他社・類似商品のリサーチです。日本国内の競合他社が海外展開をしている場合は競合他社の海外向けサイトをリサーチします。併せて越境ECを展開したいと考えている国でシェアが高いECモールも何社かリサーチしてみましょう。サイトデザインや色合いなどのビジュアル的な要素や売れ筋商品、販売売価、配送方法などが確認できるはずです。日本のWebサイトと海外のWebサイトはトレンドが異なり、例えばアメリカの場合、日本ほど識字率が高くないので文字よりも大きい画像や動画をトップページに配置する傾向にあります。また、シンガポールをターゲット国と想定した場合、シンガポールで高いシェアを誇るShopee、Lazada、Qoo10を見てみると、どのサイトもはっきりとした原色のテーマカラーを持っていることが分かります。どういうサイトデザインが現地ユーザーに好まれているのか、現地ユーザーに馴染みのある決済方法は何か、SNSはどのように運用しているかなど、成功している競合をリサーチすることで越境EC成功の鍵が見つかります。SEOツールや競合サイト分析ツールには無料のものも多くありますのでそれらを活用して自社サイト構築のヒントにしましょう。リサーチ結果をもとにペルソナを設定することで、どんなマーケティング手法が有効なのかを考える材料にもなります。 販売する国と言語を選定すべし 次のステップとして、越境ECを行なう国と言語を選定します。先ほどスモールスタートで着実に越境ECを始めようと説明しましたが、販売国を初めから1ヶ国に絞るのはリスクが高くなります。越境ECで売れる商品は本当に販売国によって様々なので、複数国の売上・顧客データがないと商品選定が悪かったのか、プロモーションの影響によるものなのかが見えてこないからです。また、1ヶ国のみでの展開の場合、どうしても事業がうまくいかなかったら撤退するしかありません。リスクを最小限にするためには複数国で販売を始めてみることをおすすめします。 例えば、英語圏のみに販売する、またはASEANやEUに絞って販売するなど商圏を限定することで複数国でテストしながらも初期投資やランニングコストを抑えた運営が可能です。また、例えば中国などは市場規模が世界第1位であるため、ターゲットとなる人口が多いことから中国1ヶ国に絞ったとしても試してみる価値はありそうです。中国は保税区モデルという独自の物流形態がありますし、機電証明や3C認証など多くの輸入要件がありますので、十分なリサーチを行なってから着手する必要があります。 […]
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2022.02.03

個人での越境ECの始め方とは?必要準備や手順、成功ポイントまで
個人での越境ECの始め方とは?必要準備や手順、成功ポイントまで 「個人で越境ECを始めてみたい」 「ただ、個人で越境ECを始める方法や手順が分からない……」 ECサイト運営の際に、上記のような悩みを抱える個人事業者の方も多いのではないでしょうか。 近年ではコロナウィルスに伴う自粛の影響により、幅広い業種や事業規模でECサイトへの出店が行われています。越境ECは海外に向けての事業展開になるため、難易度が高いと考えて躊躇するケースも少なくありません。 しかし、越境ECを始める具体的な方法を把握できれば、企業のみならず、個人でも安心してコストをかけずに越境ECを運営することが可能です。 今回は、個人による越境ECの始め方や手順について解説します。売れ筋商品の選定や運営時の成功ポイントまでご紹介しているため、現在越境ECを検討中の場合はぜひご参照ください。 ▷▷ Shopeeでアカウント申請してみる! 個人でも越境ECを始められる 現在、世界各国でECサイトによる商取引が急激に増加しています。 越境ECと聞くと、専門的なノウハウや経験がなければ参入できない印象を抱きますが、現在では海外販売向けのサポートを提供するECプラットフォームも多く存在しているため、はじめての場合でも障壁が低くなっています。 個人や企業といった事業規模を問わず、誰でもローリスクで越境ECに挑戦することが可能です。 個人で越境ECを始めるメリット 個人で越境ECを始めるメリットは以下の通り。 市場規模が大きく、競合が少ない 日本製品の需要も高まっている 以下ではそれぞれのメリットについて具体的にみていきましょう。 市場規模が大きく、競合が少ない 越境ECの大きなメリットは、海外の顧客層にまで商品をアプローチできること。日本国内だけでは、既に同様の商品やサービスを所有する競合も多く存在するため、唯一無二のブランド力を獲得し、市場価値を開拓するのは困難です。 越境ECであれば、東南アジアを始め、欧米や中国、中東といった多彩なマーケットに商品を販売することができます。市場規模や顧客数も大幅に拡大するため、商品の選定によっては、日本国内より売上が増加する可能性が高くなります。 日本製品の需要が高まっている 家電製品や衣類、衛生用品など、日本製品の品質の高さは世界的にも認知されており、海外からの旅行者にも人気を博していました。現在ではインバウンドの減少に伴い、日本製品を再度ECサイトで購入する方も急増しています。本格的な越境ECではない場合でも、例えば「たまたま大型モールやオークションサイト等に不要となった商品を出品したところ、海外の人に購入された」というケースも珍しくありません。 事業規模にかかわらず、個人でも海外へ商品を出品すれば、利益を獲得することが可能です。小規模からでも越境ECに参入することで、より幅広いユーザーに商品を購入してもらえます。 個人で越境ECを始めるデメリット 個人で越境ECを始める際には、下記のデメリットも把握し、事前に対策を講じることも重要です。 外国語や異文化への理解が必要 配送コストや商品代金が高くなる 外国語や異文化への理解が必要 越境ECを展開するに当たって最も大切なのは、販売国の言語や文化を正しく理解することです。 いざ対象国に向けてECサイトを開設しても、テキストの翻訳に少しでも違和感があると、ユーザーは不信感を抱く可能性があります。また商品に優れた魅力があるとしても、それが販売した国の流行や文化と相容れないものだった場合、売上には結びつかないでしょう。 対象国の商取引に関する法律にも対応する必要があります。例えば、EU域内の各国に適用される法令「GDPR」では、個人情報の保護や取り扱いについて厳密な規則を定めています。自身の運営方針が知らぬ間に対象国の規律違反となっている可能性も少なくないため、注意を払いましょう。 […]
越境ECとは
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2022.01.04

成長率30%!世界で盛り上がりを見せる新ビジネス「越境EC」 とは何か
「国内だけでは限界があるから海外に販路を拡大したい・・・」 「世界中の消費者に自社の商品を伝えたい・・・」 商品やサービスを販売するセラーさんなら、誰しもが一度は思い浮かべることですよね。 日本製品は依然としてその品質の高さにおいて、海外の消費者から根強い人気を誇っており、MADE IN JAPANが欲しい海外のユーザーも、そして海外に商品を販売したいベンダーもたくさんいます。 ですが、 「海外の法律や税制の事なんて詳しくないから中々手を出せない・・・」 「言葉が通じない相手とやり取りするのは正直不安・・・」 と思われる方もいるかと思います。 誰だって、初めての海外ビジネスには不安を伴いますよね。 そんな方に是非オススメしたいのが、「越境EC」を活用した海外販売です。 越境ECはその名の通り、「国境を越えた」「ECサイト(オンライン販売)」のことです。 越境ECは国内のベンダーと海外のユーザーを結ぶプラットフォームなのです。 今回は越境ECについてどこよりも分かりやすく一から解説していきます。この記事を読み終わる頃には、あなたも越境ECビジネスを理解し、そして今すぐ行動に移したくなることでしょう。それでは順番に見ていきましょう。 ▷▷ Shopeeでアカウント申請してみる! 越境ECについて詳しくなろう! 越境ECって何?基礎知識をまるごと解説! 越境ECとは国境を越えて海外の消費者に通信販売を行うオンラインショップのことです。 その発端は2015年の流行語にもなった中国人インバウンド観光客による「爆買い」でした。 大量の観光客が百貨店や大型家電量販店、ドラッグストアに押し寄せ行列を作り、日本製品がジャンルを問わず飛ぶように売れ、日本製品が特に中国で売れることへの確信につながりました。 2019年頃になると中国当局の規制の強化により、爆買いは落ち着きを見せますが、インバウンド観光客帰国後のネットショップ及びサービスによるリピート買い、知人へのプレゼントや口コミの広まりによる日本製品の購入・成約率の方が爆買いでの収益を越えたのでした。 以後、越境ECは「爆買い終焉後の救世主」として各企業の注目が集まっています。 みんなが欲しがっている!MADE IN JAPANの強み アジア市場、特に中国市場において日本製品の品質とブランド力は一目置かれており、越境ECビジネスにおいても日本製品は人気が高いです。中国人消費者が越境ECを利用する理由は「商品の品質が保証されている(正規品)だから」という回答が第1位として挙げられています。越境ECでの日本の売れ筋商品は化粧品、美容・健康関連商品を筆頭にベビー用品、ファッション、電子機器、文房具なども人気です。メキシコにおいてはアニメグッズ系やウィッグなど、日本のサブカル製品も売れ筋商品となっています。中国を始めとするアジア諸国は、日本と地理的距離が近いことも、日本の越境ECを有利にさせています。 海外のユーザーは「高品質」で「自国にはないユニークな」日本製品を常に求めているのです。 ユーザーとベンダーの双方にメリットがある越境ECのスゴさ 越境ECにおけるユーザーのメリット「3つの“買う”」 ①自分の好きな時に、好きなだけ“買う” ユーザーにとっての越境ECのメリットはなんと言ってもインターネットの普及により、いつでも・どこでもお買い物ページにアクセスできることでしょう。加えて国内では手に入らないユニークな商品がネットで簡単に手に入ることも消費者にとっての魅力の一つです。 ②商品の品質が保証されているから“買う” これは前項でも触れましたが、特に中国において市場に粗悪品や偽造品が出回る国にとっては、正規品が必ず手に入る日本の越境ECはとても魅力的な存在なのです。最近では中国において、日本の高付加価値商品(高品質な家庭用繊維製品)も売れているようです。 ③低価格で商品が手に入るから“買う” 商売目的の輸出入貿易ですと高い関税がかかったり、規制が厳しかったりするのですが、越境ECなどの個人輸入では海外のショップから消費者に直接物が移動するので、中間の業者の利益が入らず、商品を安く購入できます。仮に送料や関税、消費税を払ったとしても、トータル的に見ると国内販売価格より安く購入できる場合が多いです。 越境ECにおけるベンダーのメリット ①販路を拡大できる 日本国内の出生率の低下による人口減少、さらには国内消費量の鈍化により、国内市場が陰りを見せている今、商圏が絞られない越境ECは魅力的な市場です。越境EC最大のメリットは日本製品を欲しがっている海外のユーザーを取り込むことができる点です。 ②コストと手間を軽減できる 例えば海外に販売チャネルを開拓しようとして実店舗や海外法人を設立しようとすると、莫大なコストや手間、そして人件費がかかりますが、インターネットを利用した越境ECなら比較的ローリスクでコストも抑えつつ新規開拓ができます。 今まで必要だった貿易実務担当者も商社も乙仲業者も、越境ECプラットフォームを活用すれば全て必要なくなります。そう、あなたは越境ECの営業販売担当者を置くだけでよくなるのです。 ③参入障壁が低い 自社で海外顧客向けにECサイトを立ち上げてオンライン販売するのも立派な越境ECですが、初心者で越境ECに対するノウハウがないという方は、海外の大手ECモールに出品すれば、大手の集客力と販促力を活用することができ、新規顧客獲得が容易になります。また、いきなり海外のECモールとやり取りするのが不安という方も、日本国内にある越境EC代行サービスなどを活用すればトラブルも少なく越境ECに参入することができます。 忘れちゃいけない越境EC最大のメリット「消費税還付」 […]
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越境ECとは